今年も県内の事業者が創意工夫を凝らしたユニークな商品が集まりました。県内の優れた特産品を選ぶ審査会が開かれました。
ミニトマトのお酒やトラフグの皮を使ったキムチ。55回目の今年は魅力あふれる新商品86点が出品されました。
県内の事業者に新商品の開発意欲を高めてもらおうと県が毎年開いている「県特産品新作展」。審査会では書面審査を通過した35点を食品や観光、デザイン、メディア、流通業界などの10人の審査員が、「印象」や「ニーズ」、「長崎らしさ」、「土産品としての適性」などの観点で審査しました。
【審査委員長】県文化観光国際部・伊達良弘部長:
「県の色々な特産、材料を使って創意工夫を重ねて、非常にパッケージを含めて素晴らしい。新しいものをつくり出そうとされる事業者さんの意欲というのが素晴らしいと思っている。我々としては広報の部分とか、情報発信の部分とかでしっかり支えていければと」
「農産加工品・酒・飲料」や「水産加工品」、「菓子・スイーツ」、「工芸・日用品・その他」の4つの部門で最優秀賞と優秀賞を選び、最優秀賞の中から県知事賞を授与します。
「ながさき手みやげ大賞」部門では大賞2品を選びます。
【審査員】ながさきプレス・福島彩加さん:
「カステラはもともとお土産として有名だが、新しくテリーヌを入れたカステラがあったので、すごくこれからの定番商品になりそうだなと」
それがこちらの商品、「長崎カステリーヌ」です。長崎市浜町の老舗洋服店「タナカヤ」の代表、田中直高さんが考案し、銅座町のフランス菓子専門店「BLUEPRINT PATISSERIE LOUNGE NAGASAKI(ブループリントパティスリーラウンジナガサキ)」が作っています。県産の「太陽卵」と高品質な小麦粉を使った「カステラ」と、生乳100%のクリームチーズを使った濃厚テリーヌが口の中で混ざり、独自の味わいと食感を生み出します。
神﨑琢也さん:
「カステラとテリーヌって食感がもう180度違う。そこが面白い。でも食べたら一体感がある。そこがすごく魅力的」
味はプレーンとショコラの2種類で、それぞれ税込み2700円です。
【審査員】ながさきプレス・福島彩加さん:
「いまカフェとかでもテリーヌとかが流行っているので、新しいスイーツと組み合わせているアイデアがすごいと思って見ていた」
こちらは長崎市内の民話を描いた絵本が5冊セットになった「ながさき絵本の旅」税込み6600円です。絵本に記載されているQRコードを読み込むと、スマホで観光音声ガイドを聞くことができます。
音声ガイド:
「大浦天主堂は、1865年に献堂された現存する日本最古の教会です」
ガイドブックとしても、お土産としても楽しめます。
審査結果は2月上旬に発表されます。入賞した特産品の一部は県庁の生協や長崎街道かもめ市場内のみやげ店「すみや」、東京・日本橋にある長崎県のアンテナショップ「日本橋長崎館」で販売します。また、浜屋百貨店の春の催事に出展する予定です。