県警の警部補が職務上知り得た情報を漏らしていたとして書類送検されました。「相手の女性の関心を得たかった」と話しています。
県南地区の警察署に勤める30代の男性警部補は今年6月、警察活動で知り得た20代の女性の連絡先に、メッセージアプリでメッセージを送り、食事に誘うなどしました。県警は7月、女性の関係者から「私的な連絡が来ている。職権乱用じゃないのか」との連絡を受けて調査した結果、警察が保有する情報を目的外に使用した事実が発覚しました。
警部補はほかにも離島地区などに勤務していた2019年から2022年にかけて警察活動を通じて出会った30代の女性に対し、職務上知り得た情報を10件漏らしていたことが分かりました。
県警は、捜査への支障や個人の不利益が発生した事実は把握していないとしています。警部補は全ての事実を認め、「申し訳ありませんでした」と話しているということです。
県警は6日、男性警部補を地方公務員法守秘義務違反の疑いで書類送検し、13日付で3カ月間、減給100分の10の懲戒処分にしました。警部補はきょう付で依願退職しました。
中川正則警務部長は「職員に対する指導・監督を徹底するなど再発防止に努めていく」としています。