太平洋戦争の開戦から83年となった8日、長崎市で「不戦の集い」が開かれました。
「ナガサキ不戦の集い」は、長崎の証言の会などが毎年12月8日の開戦の日と8月15日の終戦の日に開いています。
爆心地公園の横の「核廃絶人類不戦の碑」の前に被爆者や高校生ら約30人が集まりました。全ての戦争犠牲者の冥福を祈り黙とうを捧げたあと、一人ひとりが碑に花を手向け、犠牲者を悼みました。
活水高校・平和学習部・中原理媛さん(15):
「被爆者の数が減り、被爆の実相を語れる人が減ってきている今、私たちのような若者の役割は増々、重要になると思います。核と戦争のない世界に一歩でも近づいていけるためにこのような活動をこれからも続けていくことを誓います」
被爆者・山川剛さん(88):
「核兵器が存在している以上は誰でも被爆者になり得るということをぜひ分かってほしい。被爆者の存在やこれまでどういう発言をしてきたかとかどんな行動を取ってきたのかがもっと世界に広がることが、今の戦後最大の核の危機的な状況を一番防いでくれる力になるんじゃないかという期待がある」
参加者たちは、戦争のない平和な世界への思いを新たにしました。