核兵器廃絶と平和を願う思いを世代を超えて共有する地球市民フェスが長崎スタジアムシティで開かれました。長年平和活動に取り組む歌手の加藤登紀子さんが登場し、一世を風靡した“あの曲”を披露しました。
ハピネスアリーナで開かれた「地球市民フェス2024」。県や長崎平和推進協会などでつくる「核兵器廃絶地球市民長崎集会」が、2000年以降、3年から5年間隔で開き、7回目です。
2018年の6回目までは「地球市民集会ナガサキ」と題し、国内外の有識者らの講演会が中心でしたが、年々参加者が減っていたことから、音楽ライブやグルメのマルシェなども取り入れた「フェス形式」にしました。
真っ赤なドレスに身を包んだ加藤登紀子さん(80)は、1988年にリリースした名曲「百万本のバラ」を含む8曲を熱唱しました。また、漫画「はだしのゲン」の作者の故・中沢啓治さんの詩「広島愛の川」を平和への祈りを込めて朗読しました。
加藤登紀子さん(80):
「長崎は私たちの聖地ですからね。この場所で歌えているということに胸に響くものを感じますね、長崎で歌えてすごくうれしいです。この場所歌えたのがすごくうれしい」
ワークショップとして開かれた「被爆者と出会うカフェ」では参加した約15人が被爆証言に耳を傾けました。
参加者:
「普段の生活の上で身近なところで、自分の身にもし今起きたらと考えると、凄惨さはかなり伝わりやすいというか想像は広がったと思います」
フェスには2日間で、マルシェを除き約7000人が訪れ、音楽やグルメを楽しみながら、一人の地球市民として核兵器の廃絶や平和への思いを育みました。