大石知事の政治資金問題をめぐり、県議会総務委員会が28日から3日間の日程で2回目の集中審査を開いています。
29日は知事を刑事告発した後援会の元監査人が参考人として出席し、疑惑について証言しました。集中審査は、2022年の知事選期間中、9つの医療法人からの「迂回献金疑惑」や、知事が自身の後援会に2000万円を貸し付けたとして約655万円の返済金を受け取った「架空貸し付け」などの疑惑の真相を究明するものです。
29日、参考人として招かれた知事の後援会の元監査人は、これまで、知事を政治資金規正法違反や公職選挙法違反など9件の容疑で告訴や告発をしています。
知事後援会の元監査人:
「なぜこれが(2000万円が)計上されているんですかと確認をしました。その時に出てきた話として、収支報告書の取りまとめで(後援会の)みんなで集まっていたと。集まっていたところに選挙コンサルタントから電話があったと。その電話の内容はどうでしたかと話を聞いたところ、『2000万円の貸し付けについては架空です』と『架空の貸し付けを計上して返済することにしました』ということのお話あったと。それに対して、税理士が『そういうことにするのですね』ということを了承したと。その話を聞いて、初めて職員が『知事が後援会に2000万円を現金で貸し付けたのは架空だったということを初めて知った』ということを聞きました。誤って振り込むはずがないんですよ。普通は。自分(知事)が指示を出してるんですよ。LINEで。ですから誤って振り込みとか、不正な出金とか、それを(知事は)いろいろ言いたいと思います。知事職を守るために言いたいと思います。いけにえですよ、事務所の職員さん。本当につらい思いをしてると思います」
大石知事:
「貸し付けにすれば返してもらえると。それは違法ではないということで問題はないと(コンサルタントに)言われましたので、その認識の下で報告書も作成してますし、その契約に基づいて正式な返済ということでお金も受け取っていました」
県民会議・小林克敏県議:
「これは『架空の計上』とそういうことを(コンサルタントが)言ってきたということで、大変なことですよ。これはご存じなかったですか?」
大石知事:
「知りません」
30日は政治資金問題に詳しい弁護士や、知事の後援会で事務などを担当していた元関係者が証言します。