与野党、三つどもえの戦いとなった長崎3区の当日有権者数は34万5636人。自民党・前職の金子容三さん(41)は、9万930票を獲得。立憲民主党の元職、末次精一さん(61)に2万2436票の大差で2回目の当選を決めました。
去年10月の旧4区補選での初当選から、わずか2カ月後に発覚した自民党の「政治とカネ」の問題。選挙戦では、与党への逆風に「厳しい戦い」と繰り返してきました。
しかし、ともに農水大臣を務めた祖父・岩三さん(1907-1986)や、父・原二郎さん(80)の強固な地盤のほか、市や町のトップや県議らの応援で足場を固め、ふたを開けると選挙区内の5市6町全ての自治体で勝利を収めました。
自民・前 金子容三さん(41):
「(陣営の)皆さんが動いてくれて『これから期待してくれ』と訴えていただいた票だと思っています。そういった期待に必ず応えられるようにしっかりとこれまでの1年以上に動きをしていきたい」
当選から一夜明け、金子さんは、佐世保市役所前の街頭に立ち、通勤中の市民に感謝の思いを伝えました。
自民・前 金子容三さん(41):
「たくさんの方々からお祝いのメッセージを頂いたので、それを一つひとつ返したのであまり寝ていないです。外交でも安全保障でも何よりも経済・物価高対策は早くやらないといけないので国民の皆さん、地域の皆さんのことを思ってどうすべきかその軸はぶらさずに色々と意見していきたいと思います」
「利権政治の打破」を訴え、8度目の国政選挙に挑んだ立憲民主党の元職、末次精一さん(61)。自民への逆風を追い風に今回の選挙を「最終決戦」と位置づけ、臨みましたが、前職の厚い壁を前に敗れました。
立憲・元 末次精一さん(61):
「思ったよりは結果が出せなかったというのが率直な感想です。決戦と思って臨んだだけに大差での結果が出たことは真摯に受け止めないといけないかなと思っています」
投票率は52.48%で、2021年の前回を4.41ポイント下回り、過去2番目に低くなりました。
ANNでは27日に投票を終えた人に投票行動について聞く出口調査を実施しました。その中で「あなたは石破内閣を支持しますか?しませんか?」と聞きました。結果は57.2%が「支持する」、42.8%が「支持しない」と答え半数以上が支持していました。
また投票する際、自民党の裏金問題を考慮したか聞く質問では73.4%、約4分の3の人が「考慮した」と答えました。