各踊町による華やかな奉納のあと、午前11時半からは、諏訪神社の境内で「流鏑馬神事」が執り行われました。
「流鏑馬」は的に矢を当てて、悪いものを打ち祓う意味があり、長崎くんちの成功と長崎の発展を祈願し、奉納されます。
流鏑馬神事は、諏訪神社が火災で焼失した1857年以降、途絶えたものの2013年に156年ぶりに復活しました。
射手8人のうち最年少は山里小4年の本多美咲子さん(10)。相棒の「フェスティ」と共に初めての奉納です。
山里小4年・本多美咲子さん(10):
「かっこいいと思ってもらいたいですね」
「真ん中近くを当てたいです」
そして、馬の上から的にめがけて矢を放つ流鏑馬の儀。大勢の観客を前に緊張しているとも話していましたが…。放った矢は見事、的に命中しました。たとえ的を射抜くことができなくても…普段は、2回目はないそうですが、きょうはご愛嬌。
最後は長崎諏訪流鏑馬奉賛会の本田殖也代表(49)が的として、より小さい扇を打ち抜き、無事、奉納を終えました。
山里小4年・本多美咲子さん(10):
「真ん中に当たったので良かったと思います。割れていないのに、拍手をもらっていいのかなと思いました。でもうれしかったです。次回は絶対に真ん中に当てて割りたい」
長崎諏訪流鏑馬奉賛会の本田殖也代表(49):
「まずは一番は長崎の皆さんのことを考えて、辰年で変革の年、長崎の街も大きく変革する年でもありますので、そのお祝いと、無事くんちの成功への祈りを込めて奉納しました」
矢が当たった「当たり的」はご利益があるとされ、大石知事と鈴木長崎市長に奉呈されました。