トリを務める七番町・五嶋町は、青龍と白龍、2体の龍が華麗に舞う「龍踊」を奉納します。
龍踊は中国の雨乞いの儀式で、金色の玉は太陽、月を表し、龍が玉を飲み込むことで、空が暗転、雨を降らせると言われています。
龍の全長は18m、重さは約150キロ、それを10人の龍衆で支えます。龍踊を奉納する龍衆が合計62人、囃子の子どもたちが57人で、総勢120人ほどの大所帯です。
最年長の龍衆は、くんちに初めて挑んだ古城佳三さん、65歳。6人の孫がいるおじいちゃん龍衆です。
古城佳三さん(65):
「65歳です、初出場、オールドルーキー!爺さんでも頑張れると、同じ年代の人に、やればできるんだと…。見ていただいて、あ、頑張ろうかな!という人が出てくればいいのではないか」
こう話していた古城さん、龍の真ん中を支える五番衆として、躍動感あふれる素晴らしい奉納を披露しました。
体を大きくくねらせながら激しく玉を追いかける「玉追い」。さらには、玉を見失った龍が必死な形相で玉を探す「ずぐら」を披露すると、観客席からは大きな拍手が起こりました。
2体の龍が同時に登場し、諏訪の舞台を所狭しと、駆け巡り…宝を招くとされる、「チャーパア」の掛け声で、会場のボルテージは最高潮に達しました。
南部達克さん(46):
「練習通り、練習以上の演技ができたと思います。逆に歓声が力になって、五嶋町の特長である高さと速さと勢いのある龍ができたと思う」
古城佳三さん(65)(※最高齢龍衆):
「まあなんとかやれたんじゃないですかね、自分ではわからないですけどね、一生懸命やったつもりですけどね」
(雰囲気はどうでした?)
「良かったですね」