六番町、銀屋町の鯱太鼓は中国の古事、「蓬莱鯱伝説」を描く踊りです。諏訪神社には、据太鼓の力強い音が鳴り響き、気迫あふれる表情が観客の心をつかみます。
太鼓の音で目覚めた鯱が荒波に翻弄されながらも、力強く天に舞い上がり、龍になるさまを表現します。担ぎ手たちが息を合わせて全速力で出飾を回転させます。
一番の見せ場は「ホーライコ」の掛け声で山飾を真上に放り投げ、片手で支え上げる“上げ”です。重さは囃子を合わせて約750キロあります。
銀屋町の担ぎ手は、今年1月から体力づくりを行い、小屋入りの6月からは、週5日、ほぼ毎日稽古に励んできました。これまで稽古でこの“上げ”を行った回数は1418回にも及びます。
観客からの「ホーライコ」の掛け声と一体となり、金色の鯱が諏訪の舞台に天高く舞い上がりました。観客からの「もってこい」にも気前よく応えます。
担ぎ手の表情を見ると、この日に懸ける強い思いが伺えます。桟敷席に突っ込むほどの勢いで踊り場を駆け回り、見事な「上げ」を見せました。
担ぎ手・大野大輝さん:
「良かったです、良い雰囲気の中こんな場所で奉納させてもらえることがありがたいなと思います」
担ぎ手・本嶋陽一さん:
「お世話になった方のことを思いとかをいっぱい感じながら、奉納することができたかなと思っています。気持ち良かったです」