四番町・西浜町が奉納するのは「龍船」。
長崎で活躍した貿易商・荒木宗太郎がベトナム王族のアニオー姫と結婚し、長崎まで一緒に航海してきた船をイメージして作られたと言われています。
今回、中国出身の二胡奏者シッシー・チーさんとコラボレーションを果たしました。龍船の舞台に立ち、優雅な演奏で奉納踊に華を添えます。二胡の美しい音色は、龍船が長崎に運んできた和華蘭文化で表現します。
二胡の演奏からバトンを受け継いだ「龍船」。本番前、今年根曳として初参加する三兄弟の長男、柴田航太郎さんが意気込みを語りました。
根曳・柴田航太郎さん(三兄弟の3男):
「今、天気こらえていますけど、もし雨が降ったとしても、雨の音をかき消してもらえるくらい、声援を頂けるような演技を披露できればと思います。朝から3人(兄弟)で一緒に着付けして、気合い入れようで!という話はしたんですけど」
西浜町の龍船の見所は、何といっても根曳たちの豪快かつ、勇壮な船回しです。
龍船の車輪は、これまで木製でしたが、老朽化を受けて今年から鉄製に替え、重さは約300キロ増えました。船の重さは約3.8トン、全長は11メートル。くんちの曳き物の中で最大級を誇ります。
福を呼ぶ「ヤーハー」の掛け声が諏訪神社に響き渡り、詰めかけたくんちファンを魅了します。
柴田斗真さん(三兄弟の次男):
「点数をつけるとすると80点ぐらいですかね。まだまだ自分はやれるんだというところを見せたいです。3日間ともしっかり切れがあるような龍船を見せていけたら」
柴田義之介さん(三兄弟の三男):
「観客の皆さんにかっこいい姿、見ていて楽しくなるような演技をしようと思って、それがうまくできました」
松島丈さん(大太鼓・銅鑼):
「お父さん!頑張ったよ!」
シッシー・チーさん:
「めちゃドキドキしました。会場の皆さんからパワーをもらっていい演奏が出来ました」
根曳の平均年齢は31歳。若さと情熱で龍船を踊り場狭しと曳き回し、満場の「モッテコーイ」を浴びました。