東京の人に長崎の空気を味わってもらおうというカフェが先月、オープンしました。
フリーアナウンサー前田真里さんのリポートです。
前田真里アナウンサー:
「東京都港区にやってきました。8月にオープンしたばかりのこちらのビルは、なんと長崎をコンセプトにしているんです」
先月、オープンした「HARMONIA」。長崎出身のオーナーが長崎の良いものを都内の人たちにも知ってもらおうと店内のデザインにもこだわってつくりました。ビルは地下1階から地上7階まであり、2階のセレクトショップでは長崎の名産品やお土産を販売しています。1階のカフェでは五島うどんや佐世保のサンドイッチ、雲仙ハムの丼など長崎の料理やスイーツ地酒を楽しむことができます。一番人気はミルクセーキです。
前田真里アナウンサー:
「いただきます!シャリシャリしていてこのくちどけは本格的ですね。太陽卵という雲仙の卵を使った手作りなんだそうです」
ここで先月、夏休みの小学生向けに平和について学ぶワークショップが開かれました。講師は元高校生平和大使の羽山嵩裕さん(19)です。
(明治学院大2年):
「8月9日、長崎に原爆が落ちた日は毎年、登校日で学校に通ってました。11時2分にはサイレンが鳴って、東京ってサイレン鳴りますか?鳴らない?」
参加した児童はクイズやワークシートで長崎について学び、平和の願いを込めてランタンに絵を描きました。
参加した児童:
「このランタンは世界が平和になってほしいという思いが込められていて原爆が落とされた日にちを数字で書いたりとか平和の象徴の白いハトを描いたりしました。私は戦争の恐ろしさとか後世に伝えていきたいと思いました。私は戦争は反対なので戦争はやっちゃいけないということを世界に伝えてほしいなと思いました」
講師を務めた羽山さん:
「(参加者は)積極的に学んでくれて私たちに何ができるかというところで『微力だけど無力じゃない』という高校生平和大使の言葉を紹介したところその言葉を大切いしたい、今後の勉強や部活とか頑張りたいと書いてくれた子がいて嬉しかったです」
HARMONIA運営責任者・土方麻衣子さん:
「この麻布十番にあるハルモニアという場所で長崎のおいしいものを食べていただいたり長崎の温かい空気を感じてもらいながらみんなの平和な場所にしていきたいと思っています」
ハルモニアでは会議室もレンタルしていて今後、長崎や平和に関するイベントやワークショップに使ってもらいたいとしています。