内閣府と国交省が今年、創設した防災に対する認証制度「NIPPON防災資産」に県内から2件が認定されました。
認定されたのは、島原市の雲仙岳災害記念館と長崎市の山川河内自治会の「念仏講まんじゅう配り」です。県庁でそれぞれに認定証が授与されました。
雲仙岳災害記念館は33年前の普賢岳災害の教訓を後世に伝承するため、施設の運営だけでなくフィールドワークなども実施しています。
雲仙岳災害記念館・杉本伸一館長:
「できるだけ多くの人に普賢岳の災害がどういうものであったか、当時どうしておけばよかったか考えてもらえるようなことをぜひ今後もやっていきたいと思っています」
山川河内自治会の「念仏講まんじゅう配り」は160年ほど前の江戸時代から月に1回、地区の住民同士でまんじゅうを配り、災害リスクを共有する取り組みです。
長崎市山川河内自治会・山口和也自治会長:
「いざという時に皆さんの命が守れるような、私1人では守れれませんけど、そういうコミュニティにしていければ、次の代も次の代にも引き継いでいけたらと思っております」
「NIPPON防災資産」は地域で発生した災害の状況をわかりやすく伝える施設や、災害の教訓を伝承する活動を認定するもので全国から22件が認定されました。