佐世保市の建設機械設置工事業「CrossEホールディングス」が先週、上場を果たし、県に報告しました。
長崎県は全国で唯一、県内に本社を置く上場企業がない県でしたが、5年ぶりに解消されました。8月29日付で、福岡証券取引所の新興企業向け株式市場「Q-Board」に上場したのは、佐世保市ハウステンボス町の建設機械設置工事業「CrossEホールディングス株式会社」です。県庁を訪れた松尾貴社長が、馬場副知事に上場を報告しました。
松尾貴社長:
「未来の長崎、長崎の未来に少しでも貢献していきたいという思いがありまして」
馬場副知事:
「上場企業を目指す県内企業にとっても、非常に身近に感じ、なおかつ励みになると思っております」
「CrossEホールディングス」は、旅行大手HISの子会社で、主に機械の設置工事やメンテナンスを担う佐世保市の「西日本エンジニアリング」と、ハウステンボスの施設管理などを手掛ける「ハウステンボス・技術センター」の2社を連結子会社とします。今年9月期の連結業績予想は、売上高約41億円、従業員数は二つの子会社と合わせて115人です。
松尾貴社長・CrossEホールディングス:
「中小企業3社が集まったような会社です。小さな企業でも、しっかりとした目標を持って仕事に邁進すれば、上場していけるということの先駆けになればという思いで上場した」
松尾社長は、「上場で上がった信頼度と知名度を生かして、技術系人材の採用を強化したい」「県全体の活性化につなげていきたい」としています。