29日に島原半島を通過した台風10号の影響で、県内は建物が倒壊するなどの被害が出ました。
吉永龍司アナウンサー:「こちら島原市の温水プールの施設なんですが、トタン屋根が剥がれて落ちてしまっています。そして一部、鉄骨がむき出しになっています」
島原市では「島原市立温水プール」の約20メートルのトタン屋根が8枚ほどが剥がれ落ちました。
島原市霊丘公園体育館・弓道場堀川悟場長:「最初屋根が飛んだと聞いたので、1枚くらいかと思ってたんですけど、何枚も飛んでるのでびっくりしました」
29日は休館で施設に人はおらず、けがをした人はいませんでした。
中嶋航大記者:「大きな木が根元から倒れ屋根にのしかかっています」
佐世保市宮津町では、29日午後5時すぎ「電柱が折れ、倒木が屋根に乗っている」と付近の住民から市に連絡がありました。家は空き家で誰も住んでおらずけがをした人はいません。周辺では29日午前から停電が続いているということです。
小柳亮雄記者:「建物が道路に倒壊していて、現在、撤去作業が進められています」
29日午前9時ごろ、長崎市本河内3丁目で巡回していた市の職員から「倉庫が倒壊している」と市に連絡がありました。トタン葺き倉庫が道路に崩れ込み、道をふさぎました。現在も通行止めとなっています。倒壊から一夜明け、現場では持ち主の男性が撤去作業を進めていました。
小屋の持ち主:「家のほうは(被害が)そうなかったので、こっちも大丈夫かなと思っていた」
各消防局によりますと、午前8時現在、県内で10人が台風が原因によるけがなどをしています。長崎市では29日午前7時ごろ、70代女性が風にあおられ転倒し、左足を骨折しました。壱岐市では、午前9時ごろ、台風の影響で停電し、エアコンを使えなくなった80代男性が体調不良を訴え、救急搬送されました。搬送の病院で軽度の熱中症と診断されたということです。
牛島ひかりアナウンサー:「今朝から路面電車と路線バスは運行を再開しました。ただ西九州新幹線などは始発からまだ運転を見合わせています」
JR長崎駅の改札前では観光客が立往生していました。29日は避難所で一夜を過ごしたといいます。兵庫からの観光客:「結構いろんなことがあってハプニングが多かったけど楽しめました」
JR九州によりますと、長崎本線の鳥栖ー諫早間は終日運転見合わせ、西九州新幹線と長崎本線の諫早ー長崎間は本数を減らして運転を行う予定だとしています。(30日正午現在)