佐世保市で杏林病院を運営する医療法人篤信会は20日付で破産を申し立てたと発表しました。
20日付で長崎地裁佐世保支部に破産手続き開始を申し立てたのは、佐世保市早苗町の医療法人篤信会「杏林病院」です。
杏林病院は1974年に個人経営病院として開業し、内科や整形外科など8つの診療科があります。1985年には県から二次救急患者を受け入れる「救急告示病院」の認定を受け、去年5月には更新もしていました。負債額は約11億7000万円です。
常勤の医師8人や十数人の非常勤医師を含め、職員の数は、約140人にのぼります。現在、約90人の患者が入院していて、このほか、多くの外来患者を受け入れていることから、医師会や他の医療機関の協力を得て早期に転院先の調整を進めるとしています。
帝国データバンクによりますと、県内での医療法人の破産は2022年11月以来、約1年半ぶりです。