教員を目指す人が、減っています。教職のイメージアップを図る方策を話し合う会議が県庁で開かれました。
「教職の魅力化作戦会議」は、県教委が昨年度設置しました。今年度の初会合には、県教委が民間・行政・学校関係者らに委嘱した12人の委員のうち8人が出席して意見を交わしました。
近年、問題となっているのは、教員を目指す人の減少です。県教委が5月に発表した来年度の教員採用試験の志願者の数は917人と、初めて1000人を下回りました。会議では、教員の仕事をサポートするスタッフの拡充や、教職のやりがいや魅力を社会にどのように発信していくかなどについて意見を交わしました。
県校長会・種吉信二会長(60):
(Q.教職の魅力は?)「1つは部活動の指導、子どもたちと交わりながら、様々な目的を達成していく、そんなところに大きな魅力を感じていました」
長崎大学教育学部教授・木村国広座長(64):
「私たちは子どもたちのウェルビーイング=幸せを願っています。それを支える先生方のウェルビーイング=幸せをつくりたい。子どもたちにとっても、先生方にとっても、保護者、地域にとっても、輝く学校をつくりたい、そこを目指しています」
5月29日には、委員が長崎大学教育学部の学生と意見交換を行い、教職を目指す上での不安などを調査する予定です。7月に2回目の会合を開き、委員は1年をかけて、教師がやりがいを持って働ける環境の整備についての提言をまとめます。