長崎市立諏訪小学校で4年ぶりに諏訪っ子くんちが通常開催されました。
「みんな~神輿が来たよ~!」
諏訪小学校の全校児童401人が参加した「諏訪っ子くんちフェスティバル」。マスクも気にせず、観客を入れての通常開催は、4年ぶりです。
小学1・2年生は、可愛らしい演し物、「まつりだ、わっしょい!長崎ばんざい!」で、会場を盛り上げました。
3年生から6年生までは、6つの演し物に分かれ、5回の稽古を経て本番を迎えました。
まずは、魚の町から指導を受けた川船です。網打船頭、千々岩源亮くん(5年)が投じた網は…。見事!たくさんの魚を捕らえました。
網打ちに負けじと、根曳も渾身の船回しを見せました。
川船・長采 橘鈴也くん6年:
「本番で緊張したけど、声がガラガラになるくらい、出し切れて良かった」
鯱太鼓は、諏訪っ子くんち唯一の担ぎもの。秋空に放った山車を、片手で受け止めると、観客から大きな拍手が沸き起こりました。
鯱太鼓・長采 大久保蘭さん(6年):
「(指導してくれた)銀屋町の皆さんの熱い思いに応えられるように、私たちも一生懸命、最初から最後まで努力してきましたし、その結果を出すことができてよかった」
続いて、銅座町が指導した南蛮船。異国情緒あふれる船が、稽古の時よりも、勢いよく回りました。
南蛮船・長采 平山佑成くん(6年):
「僕が思っていた以上の人が来たのでうれしかった。100点満点です!」
かっこいい七福神が彩りを添えた寶船。10月の長崎くんちで、桶屋町の子ども踊りを担当した近藤安穏さん(5年)は、七福神の毘沙門天役。くんちでも見せた美しい舞で盛り上げました。
寶船・七福神の毘沙門天 近藤安穏さん(5年):
「どっちも楽しくて諏訪っこくんちも初めて七福神をさせていただいたが、思っていた以上にとても楽しくて、かっこよくできたかなと」
龍踊は、金色の玉を追いかける3体の龍が、高く、速く、勢いよく駆け回りました。
龍踊・玉 川口彩良さん(6年):
「後ろ向きで歩きながら振るのは難しかったが、出来た時の達成感がすごかった。色んな思い出が詰まって楽しかった6年間でした」
鯨の潮吹き・祝い唄 浅野正宗君(5年):
「でーかいた、でーかいた、あすも大きな大背美よ」
今年の長崎くんちで万屋町「鯨の潮吹き」の親船頭を務めた浅野正宗君(5年)の「祝い唄」が響き渡ると、会場のボルテージは、一気に高まりました。
鯨の潮吹き・祝い唄 浅野正宗君(5年):
「最後盛り上がったので、やっぱりうれしかった。長崎くんちも楽しかったけど、友達が見てる方が楽しかった」
父・浅野光明さん(万屋町根曳):
「大盛り上がりだったので、本当のくんちに負けず劣らずすごく盛り上がって感動した、良かった」
大盛り上がりのフィナーレを迎えた諏訪っ子くんち。子どもたちの元気な声が、何度も何度も、運動場に響き渡りました。