プロバスケットボールB1長崎ヴェルカは、今シーズン残り21試合。あすからホーム、県立総合体育館での第24節、群馬との2連戦に臨みます。最近はなかなか勝利に結びつかない試合が多い中、選手やヘッドコーチはどう感じているのか?B1初昇格のシーズンを語りました。
長崎ヴェルカはシーズン60試合のうち39試合を終え16勝23敗。西地区8チーム中、6位につけていますが、その成績は、開幕当初と最近では明らかな違いがあります。
去年10月の開幕から19試合は12勝7敗と好調も…その後の20試合は2度の5連敗を含む4勝16敗。前田ヘッドコーチはシーズンが進むにつれ、B1で勝ち続ける難しさを感じています。
長崎ヴェルカ・前田健滋朗ヘッドコーチ(33):
「(相手に対策され)なかなか簡単に我々がやりたいことていうのをやらしてもらえなくなっていったというところが一つと、チーム数が非常に多い(B1・24チーム)そしてスケジュールも短い、タフな中で、どんどん違ったタイプのチームが現れてくる。それに対してしっかり対応していかなければいけない。なおかつ、準備期間が短い中で戦っていかなければいけないという部分が、非常に難しい部分であったのかなと」
契約第1号の選手でB3時代から主力として活躍する松本健児リオン選手(29)は…。
松本健児リオン選手:
「前半の中盤から…10試合経ったくらいからB1での難しさ。壁にぶち当たっていた。いい試合をしていたりとかすごくリードしたりする時間があっても勝たなきゃ、ただのいい試合をしてたになっちゃうので、試合運びだったりトータルとして勝つことに難しさを感じる」
そんな中でも35歳のベテラン狩俣昌也選手(35)は、チームの進歩を実感しています。
狩俣昌也選手:
「まず僕は今苦しい状況だと思っていない。勝てていない、勝率だけ見ればあまりポジティブとは捉えられないと思うが、やっている僕たちからすると一番良くない状況からはすごくステップアップしている。(以前は)簡単に一言で言ってしまうと『ロボット』になってプレーしていた。ただコーチに言われたことをただ動いただけ、ということがすごく多かったなと。ただ、最近の試合でいうと、自分たちのアイデアを出しながら隙があればチームの戦術を少し変えてでも壊してでもゴールを狙いにいったり、一人ひとりの判断がすごく出来るようになってきて、それをみんなが楽しみ始めているのかなと思っているので僕はポジティブな状況だなと思っている」
長崎市出身・髙比良寛治選手(30):
「壁にぶつかったからといって諦めるのではなく、その壁を乗り越えた時には自分自身もそうですし、チームとしてもいい景色が見られると思うので責任を持ってやっていきたい」
今シーズン残り21試合。当初からB1初年度のターゲットにしていた「30勝」へ向けて前田ヘッドコーチは…。
長崎ヴェルカ・前田健滋朗ヘッドコーチ(33):
「ここから14勝7敗でいけば30勝。なので特に次の(ホーム)3試合、3月の頭の2試合と水曜日の連戦。そこがすごくカギだと思っている。ホーム、群馬の土曜日の試合でしっかりと進化した姿をお見せすること、そして勝利を届けることっていうのが我々に出来る唯一最大のことだと思っているので、頑張ります。そこの試合」