世界で活躍する県出身のトップアスリートが先生です。県内の女子陸上選手の競技力向上を目的とした練習会が諫早市で開かれました。
【純心女子高 陸上部顧問・山本久美子教諭】
「『全国で輝かせられるように女子を強くする』ということで立ち上げさせてもらいました」
女子陸上選手を対象にした「長崎スターレディースキャンプ」には、県内の中学生や高校生ら約230人が参加しました。長崎陸上競技協会の主催で、日本記録や県記録を持つ県出身の現役選手や教諭など20人が短距離、障害、跳躍、投てきに分かれ、専門種目を教えました。
【円盤投 純心女子高2年・藤岡円選手】
「普段専門的な技術を直に教えてくださる先生がいらっしゃらないんですけど、自分だけじゃ解決できないところも解決できるのですごくためになります」「最後のシーズンになるので自分のベストを更新し続けて、インターハイに出場したいと思っています」
【スズキ 山﨑有紀選手(長崎南高出身)】
「腕振りね。腕をしっかりこう後ろに引いてあげないと、結局さっきも足上げると言ったけど、前のリード足が出てきません。走りの延長なのでしっかり腕を振って前の推進力に変えてあげる」
指導者のひとりで、長崎南高校出身の山﨑有紀選手(28)は、100mハードル、走り高跳び、砲丸投げ、200m、走り幅跳び、やり投げ、800mの七種競技の日本記録保持者です。自動車メーカーのスズキアスリートクラブに所属し、去年6月の日本選手権で優勝(2年ぶり5回目)、去年7月のアジア選手権(バンコク)で銅メダルに輝いた現役トップアスリートです。
練習会でハードルを担当した山﨑選手は、腕振りや足上げのコツなどを教えました。
【七種競技・日本記録保持者 スズキ 山﨑有紀選手(長崎南高出身)】
「私自身も高校生の時は、全然全国に通用する選手じゃなかったので、続けてれば大きな成績を残すことができるんだぞということを知ってほしいなと思います」
山﨑選手からは、こんなメッセージもー
「今シーズン目標とかある人?陸上をせっかくやっているので何かしら目標を持ちながら、皆さん一人ひとりそれぞれ持ってるいいものがあるので、そこの自分の目標に向かってしっかり頑張ってください。私もまだ現役なのでいい姿を見せられるように頑張りたいと思います」
【ハードル 長崎南高2年・島田美花選手】
「お手本とかしてもらった時にやっぱりなんか音とか全然違ってすごいなーって思って」
【ハードル・走り幅跳び 大村中2年・関優月選手】
「山﨑選手の良いところをたくさん吸収できたのでとても近づくことができたかなと思います」
【ハードル・砲丸投げ 大村中2年・宮﨑梨愛選手】
「山﨑選手のように練習をたくさんして諦めずに、また自分の後輩にも教えられる選手になりたいです」
【ハードル 長崎東高2年・瓜生あかり選手】
「高総体などの大きな大会でしっかり結果を残してやるときにやれる選手、自分の持っている力で戦える選手になりたいです」
世界の舞台で戦う山﨑選手にとって古里・長崎はー
「地元で練習できたりとか色んな先生方に応援してもらうことってすごく自分の中でも安心というか自信にもつながって、毎回毎回パワーをもらう場所なので」「年齢的にも一番いい年齢だと思っているので、日本選手権とその前の大会で大幅に自己ベスト更新して、2024年パリがあるので、世界狭き門なんですけど(出場枠数の)24人の中にしっかり入れるように、残り少ない冬季練習頑張っていきたいなと思います」