県内最大規模のダンススクール「RUDO FACTORY(ルードファクトリー)」のダンス発表会が長崎市で開かれました。
約600人の生徒たちによるダンスの発表会は九州でも最大規模です。長崎ブリックホールで開かれた「RUDO GALLERY Vol.10(ルードギャラリーボリューム10)」。県内で8つのダンススクールを運営する「RUDO FACTORY」は毎年この時期にダンス発表会を開いていて、今年で10回目です。今年は3歳から80代まで38組、約600人が去年10月から日々練習を重ねてきたダンスを披露しました。
発表会3週間前の1月18日。ダンスに打ち込み、汗を流す生徒たち。インストラクターの指導にも熱が入ります。発表会のテーマは「3567を解く数学者」。この「3567」という数字は、ルードファクトリーが2014年5月の設立から今年の発表会当日までの日数です。この10年で積み上げてきたものや思い出をストーリー仕立てで表現します。脚本は全て代表の吉村友希さん(34)が考案しました。生徒たちはひたすらダンスを繰り返し、振り付けを体に染みこませます。
石橋あいりさん(12):「難しくて、きついです」
吉田侑愛さん(8):
(Q.きょうの練習を振り返って)
「難しいけど発表会でぶちかますために練習を頑張った。小さい頃よりうまくなったところをお客様に見せたいです」
そして迎えた発表会当日、舞台裏では、生徒たちが出番を待ちます。
吉田侑愛さん(8):
(Q.本番で頑張りたいことは?)
「表情とか先生に注意されたところを気を付けることです」
いよいよ本番。生徒たちは激しいステップをきかせたヒップホップダンスやストリートダンスなどを披露。集まった約2700人の観客を魅了しました。そしてトリを飾ったのはRUDO FACTORYのインストラクターたちによるダンス。吉村代表もテーマの数学者に扮し、白衣姿で登場しました。
発表会の最後、吉村代表が「3567」に込めた思いを明かしました。代表からのサプライズメッセージを受け取った生徒たちは…。
生徒:「感動しました。RUDO FACTORYは家族です、みんな」
生徒:「ここにいられたことが幸せ」
RUDO FACTORY・吉村友希代表:
「オープンして3567日間で積み上げてきたものは単に生徒数だけなのかというとそうではなくて、それを伝えたくて、あえて数字の「3567」を、数字に対するアンチテーゼを込めてタイトルにしました。数字がどうこうとかではなくて実際きょうの空間、ステージ、作品という、作ったものがどうかということだと思うので」
例年とは一味違う今年の発表会は、生徒たちにとって掛け替えのない思い出となりました。