去年11月、ユネスコの無形文化遺産に登録された「平戸のジャンガラ」が登録後初めて奉納されました。
花の飾りを付けた笠で顔を隠した踊り手が、鉦や太鼓の音、お囃子に合わせ、締太鼓を叩きながら踊る「平戸のジャンガラ」。先祖の霊を慰め、五穀豊穣や商売繁盛などを願って舞う平戸市の伝統芸能です。
「ジャン」は鉦の音、「ガラ」は太鼓の音を表すとされています。起源は定かではありませんが、江戸時代初期の文献に記述があることから、400年以上の歴史があると考えられています。
現在、市内9つの地区に伝承され、毎年8月14日から18日にかけて、神社仏閣、商店や初盆を迎えた個人宅などを巡り、踊りを奉納します。
国の重要無形民俗文化財に指定されていて、去年11月、民俗芸能「風流踊」の一つとして、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。
平戸自安和楽保存会・鴨川裕之会長(69):「子どもたちは夏休みに入ってからの練習で今回は10日間練習して奉納している。昔のものをそのまま伝えていきたい。(平戸のジャンガラを)いかに残していくか長く残していくことに力を入れている」
代々受け継がれてきた「平戸のジャンガラ」。街はにぎやかな鉦や太鼓の音に包まれました。