全国大会出場を懸けた16歳以下のジュニアテニスの県予選大会が長崎市で開かれました。三菱UFJフィナンシャルグループ「MUFG全国ジュニアテニストーナメント」の県予選大会には小学6年生から高校1年生の54人が出場しました。
1セットマッチのシングルスで戦い、男女それぞれ優勝した選手が4月に名古屋で開かれる全国大会の出場権を獲得します。
35人が出場した男子決勝は、第1シードと第2シードの対決。
第1シードは、2023年8月の全国中学生選手権で全国制覇を成し遂げた長崎TLD所属・長与中3年の太田周選手。第2シードは、海星高校1年生で2023年の県高総体と県新人戦の団体で優勝したメンバーの中川晶生伶選手。1学年違いの2人は、2022年全日本ジュニア選手権の14歳以下男子ダブルスで全国2位に輝いた時のパートナーです。
第1ゲームは、太田。第2ゲームは、中川がサービスゲームをキープし、ゲームカウント1オールで迎えた第3ゲーム。太田の強烈なファーストサーブを中川が打ち返します!【海星高1年 中川晶生怜選手】「サーブのコースを読んで、いちかばちか読んでそこに合わせるように自分のタイミングで打てたのでそれは良かったと思います」太田のサーブに対応した中川がブレイクに成功!ゲームカウント2-1とリードします。
第4ゲーム。中川はドライブサーブから得意のフォアでストレートに!さらにジュースの場面では、コントロール抜群のストロークで太田を翻弄し、3ゲーム連取まであと1ポイントとします。一方、中学生日本一の太田。鋭いレシーブやドライブショットなどで応戦しピンチをしのぐと、得意のフォアで5回のジュースを制し、ゲームを奪います。
その後も太田が3ゲームを連取し5-2で迎えた第8ゲーム。追い込まれた中川。ライン際やコーナーを狙った素晴らしいショットでこのゲームを奪います。
第9ゲーム、太田はサーブの強さを見せつけます。【長崎TLD所属 長与中3年 太田周選手】「サーブを鍛えているのでサービスで結構ポイントを楽に取っていけたのがとても大きかったと思います」サーブ、ストローク共にハイレベルなプレーを見せた長与中3年太田。ゲームカウント6-3で優勝しました。
【長崎TLD所属 長与中3年 太田周選手】「高校生もいる中でしっかり自分の練習の成果を発揮して、優勝できたのがとても良かったと思います」「自分の武器をもっと練習して高校ではインターハイ優勝を目標に頑張っていきたいと思います」
【海星高1年中川晶生伶選手】「まずサービス力をもっと磨いて、バックハンドでもっと展開作ってフォアで決められるような選手になりたいです」
女子決勝は、同じ佐世保LTC所属、中里中3年の山髙心慎選手と日野中2年の朝井つぐみ選手が対戦。去年、九州中学校テニス大会で優勝した山髙が圧巻の強さでゲームカウント6-0のストレート勝ち。全国大会出場を決めました。
【佐世保LTC所属 中里中3年 山髙心慎選手】「前の全国大会で結果を残すことが出来ずに終わってしまったので、次は結果をしっかり残せるように頑張りたいです」
この大会には、優勝した山髙選手の妹・中里小6年の山髙心豊選手(11)も出場。初戦では、中学3年生を相手に7-5で競り勝った山髙心豊選手。あと1勝すると姉妹対決でしたが、惜しくも、準々決勝で中学2年生に3-6で敗れました。
【中里小6年 山髙心豊選手】「姉は本当に強いなと思います。認めたくないけどいつか絶対越したい人だなと思いました」「長崎では負けてられないので全国目指しているから、圧倒的に勝てるように練習を一生懸命頑張ります」
【中里中3年 山髙心慎選手】「妹は全国でもトップ目指していけるような才能を持っているので、そろそろやばいなと思っている。高校に入ったら自分がチャレンジしていくことを、強い気持ちを忘れずに頑張りたいです」