全国高校サッカー選手権に長崎代表として出場する長崎総合科学大学附属高校。去年亡くなった小嶺監督への思いを胸に、最後の教え子たちが大舞台への意気込みを語りました。
28日(木)に開幕する第102回全国高校サッカー選手権。長崎代表は、2年ぶり9度目の出場、長崎総合科学大学附属高校です。
県大会決勝では、夏のインターハイベスト4の国見を3-1で破り、全国切符をつかみとりました。3得点のうち、2点を決めたのは、フォワードの3年生、福島文輝選手。
福島文輝選手:
「国見には県高総体の3回戦で負けていて、チャレンジャー精神を持って戦った。今まで頑張ってきたことを思い出して率直にうれしかった」
あと1得点を決めたのは、ミッドフィールダーの3年生、金城琉熙選手です。
試合前、金城選手の頭には、小嶺監督の遺志を継ぐ決意を込めたこの麦わら帽子。
金城琉熙選手:
「あれはずっと小嶺先生がつけてて、それを受け継いであの時に自分がつけたいって思って、つけて写真を撮った」
17回の全国制覇を誇る高校サッカー界の名将で、去年1月7日、肝不全のため76歳で亡くなった小嶺忠敏監督。今の3年生は、小嶺監督が指導した最後の教え子たちです。
フォワードの3年生、甲斐智也選手は、50m6秒1の瞬足を買われ、小嶺監督にこう呼ばれていました。
甲斐智也選手:
「”バズーカ”。”バズーカのように行く”みたいに言われてて(あだ名を)付けられていた」
亡き恩師への思いを胸に、大舞台での活躍を誓います。
甲斐智也選手:
「(全国選手権は)バズーカのように行って点を決めたい」
長崎総大附属は、29日(金)の午後2時10分、千葉県柏市の県立柏の葉公園総合競技場で、2年ぶり10回目の出場の新潟代表・帝京長岡との初戦に臨みます。
選手権での過去最高成績は2017年度、96回大会でのベスト8。おととしの100回大会では3回戦ベスト16で悔し涙を飲みました。
3年・平山零音主将:
「自分が1年生のときはベスト8の壁を乗り越えられなかったので、自分たちはそれを乗り越えつつ今年の目標の国立競技場を目指して全力で一戦一戦戦っていきたい」