1年で最も寒いとされる「大寒」の20日、雲仙市の橘神社で恒例の「大寒禊(だいかんみそぎ)が行われました。冷たい川につかって心身を清めます。私も挑みました。
長崎文化放送・下田朋枝アナウンサー(24):
「雲仙市千々石町の橘神社にやってきました。大きな門松がお出迎えしてくれます!現在の時刻は午前4時40分、気温は10℃なのですが、風が強くて体感温度は低いように感じます。人生初の寒中禊頑張ります!」
「大寒禊(だいかんみそぎ)」は橘神社の参道の橋の下にある「千々石川河川公園」で行われます。
下田アナ:
「(川の冷たさは)まだ想像できていないですけど、好奇心旺盛なので楽しみ50%、不安50%です。え!寒そう!」
河川公園から約300m参道をのぼった社務所で受付を済ませます。既に多くの人が集まっていました。
まずは健康チェック。
下田アナ:
「無事みそぎを受けられそうです。あまり緊張していないです。楽しみの方が勝ってます」
この「大寒禊」は、地元有志の「橘神社みそぎ会」(宮本三平会長)が1999年から行う神事で今年で24回目です。県内外の20代から60代の男性32人と女性5人、合わせて37人が参加しました。
みそぎまで残り45分、男性は下帯、女性は白装束に着替えます。
下田アナ:
「初めて着ました。意外と座敷童みたいでいいかなと。今のところ寒さはないです。大丈夫です」
みそぎの所作を教えてもらいます。満を持して外へ!風が吹き、体感温度は気温より寒く感じます。
下田アナ:
「寒いと思うから寒いんですよ、暑い暑い!…やっぱり寒い!」
わらじをはき、「松明(たいまつ)」を手に取り、いよいよ人生初の「大寒禊」に向かいます。みそぎ場に着くと川に二礼、二拍手、一礼を捧げ、和歌に合わせて船をこぐ所作「鳥船」などをおこなって入水前に心身と霊魂を清めます。男性の屈強な声が響く中、私も負けてはいません。
陰を切り、結界内の神聖な千々石川に入ります。気温は10℃、水温は11.6℃、川の深い所は、深さ約1mあります。痛みにすら感じる冷たさに耐え、およそ5分間、川につかり、24年間ため込んだ「穢れ」や頭の中の「煩悩」を一心不乱に清めました。
下田アナ:
「信じられない。寒すぎる。今、体全身の感覚がないです。でもすっきりしました」
みそぎの後の一連の所作も終え、走って社務所まで戻ります。参加者全員で一本締めを行い、人生初のみそぎを無事終えることが出来ました。
下田アナ:
「今年はもう『新人』アナウンサーというのが使えなくなるので2年目らしく、私らしくこのみそぎで一皮二皮剥けたと思うので頑張りたいと思います」