映画「もののけ姫」や「天空の城ラピュタ」など数々のジブリアニメの美術監督を務めた五島市出身の山本二三さんが亡くなりました。70歳でした。
山本二三さん(当時61):「優しくて柔らかくて目線を跳ね返さないような絵、そういうのを追求してます」
光をたたえ、滲む水蒸気さえ、味わい深く描き出します。毎日自然を眺め、様々な絵の具を使い分けて。それはいつしか「二三雲(にぞうぐも)」と呼ばれるようになりました。
五島市出身の山本二三さんは、日本を代表するアニメーション作家・宮崎駿監督(82)の映画「天空の城ラピュタ」や「もののけ姫」など数々の名作の美術監督として背景画を手掛けてきました。2018年には五島市に山本二三美術館が開館。ライフワークとして約10年かけて古里五島の風景を描いた全100点の作品群「五島百景」を完成させました。
この1年ほどは胃がんを患い、入院して抗がん剤治療を受けていましたが、19日(土)の午後1時28分、埼玉県飯能市の自宅で亡くなりました。葬儀・告別式は27日(日)に飯能市内の斎場で営まれます。