忘新年会シーズンに合わせ、長崎市の老舗料亭で県産の高級魚を使ったコース料理の提供が始まりました。
吉永龍司アナウンサー:
「長崎市金屋町にやってきました。この時季においしい、あの食材を使った料理をいただきます」
創業明治27年(1894)、来年130周年を迎える長崎市の老舗料亭「坂本屋」。毎年この時期、松浦の海で取れた旬のトラフグ料理を提供しています。(11月から来年2月まで)
定番のふぐ刺しやふぐちり鍋の他、ふぐの唐揚げや白子、土瓶蒸し、一夜干しなど、様々なフグ料理を堪能できる、最大11品の、「ふぐ三味コース」が人気です。
坂本屋女将・坂本悦子さん:
「(松浦の海は)潮の流れが速く、海水温が低いので、ぎゅっとフグの身が締まっていて良いフグ」
まずは、目にも美しいふぐ刺しからいただきます。
吉永アナ:
「芸術作品のよう」
身が透き通っていて、有田焼の器のデザインが透けて見えています。まずは一枚…。
吉永アナ:
「食感がいいですね。コリコリ、モチモチしていて、噛む度に歯に気持ち良くまとわりついてくる感じがとてもいい」
次は贅沢に…一度に4枚!
吉永アナ:
「私の人生で、こんなに一度にフグをつかむことが無いので、手が震えてしまいますね。臭みが無くてクセが無くて、このいい食感と旨み、一切れ食べたら手が止まらなくなってしまいます」
こちらは、コリコリ食感が特長の「ふぐの皮」です。
吉永アナ:
「食感が違っていいですね。コラーゲンたっぷりなのが本当によく分かります」
続いていただくのは「ふぐの湯引」です。ポン酢につけていただきます。
吉永アナ:
「あ!サクサクした食感になりますね」
熱を加えることで、身が柔らかくなり、モチモチとした食感を楽しめます。そして、寒い時期にお薦めは、昆布と鰹だしで頂く「ふぐちり鍋」です。フグの「あら」と呼ばれる頭や尾の部分を使い、野菜と一緒に熱々に煮込むことで、だしにうまみ成分がたっぷりと染み出ています。こちら、フグの身の部分をいただきます。
吉永アナ:
「柔らかい!これはあったまりますね。(フグの)歯を弾くようなこの弾力が素晴らしい」
女将:
「それが本当に楽しみのひとつ。長崎県産のお野菜をたくさん使っています」
吉永アナ:
「野菜にもこのフグのいいだしが染み込んでいますよ」
鍋を楽しんだ後は、うまみ成分をたっぷりと吸った、熱々の「雑炊」も絶品です。
女将:
「フグは”福”ともつながってくるので、フグをたくさん召し上がって、福を呼ぶ、呼んでいただきたい」
吉永アナ:
「年末年始に坂本屋さんでフグの会席コースをいただいて、福をたくさん取り込みたいですね」
11月から始まった坂本屋のふぐのコース料理は、全9品、税込み1万1000円と、全11品、税込み1万4300円の2つのコースがあります。3日前までの予約が必要で、来年2月ごろまで楽しめます。(坂本屋0120・268210)