両者の言い分は真っ向から食い違っています。日本維新の会長崎県総支部に所属する市議会議員3人が離党届を提出し、これまで県組織の執行部から受けてきたパワハラの状況を説明しました。
「この度、日本維新の会長崎県総支部、梅本圭介(55)、都留康敏(34)、中村仁飛(33)この3名が日本維新の会を離党したことをご報告させていただきます」
21日付で日本維新の会党本部に離党届を提出したのは梅本圭介長崎市議(55)、都留康敏長崎市議(34)、中村仁飛大村市議(33)の3人です。
3人は4月の市議選に日本維新の会公認で立候補し初当選。しかし早い人では去年夏ごろから3人それぞれに県総支部の執行部から恫喝や親族に対する嫌がらせなどのパワハラを受けたとしています。またこれまで何度も党本部に対し、執行部の刷新を求めてきましたが、改善の兆しが見られなかったとして離党届を提出しました。
梅本圭介長崎市議(55):
「私たち3人は日本維新の会の政策や理念に共感し昨年から政治活動に挑んできた。しかしこの時期から日本維新の会長崎県総支部によるパワハラ行為や候補者等の離間を目的とした虚言に私ども悩まされてきた。私たちは度重なるパワハラ行為や嫌がらせ、誹謗中傷を受けてきた。被害は議員の家族や後援会の皆様にも及んでいる。金銭トラブルにも進展している。私たちは健全な組織運営ではないと断言し、日本維新の会党本部に長崎県総支部執行部の刷新を求めてきたが、認められることはなかった。そのため苦渋の決断ではあるが、私たちは離党することを決めた」
また執行部によるLGBTQへの無理解な発言もあったと主張しています。
今後は地域政党「ながさき次世代の党」を立ち上げ活動する予定で、議員辞職はしないということです。
執行部によるパワハラがあったとする3人の主張について、日本維新の会長崎県総支部の山田博司幹事長は「アドバイスや指導はあったがパワハラはない」と否定。LGBTQへの不適切発言も「ない」としました。
日本維新の会は、4月の統一地方選で初めて県内に議席を獲得しましたが、3人の離党で所属議員は不在となります。
山田幹事長は「これからは現状を踏まえ、党勢拡大に向け、一致団結して身を切る改革をしていきたい」としています。