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【長崎】そのニュース長崎では? どうなるコロナワクチン接種

2021年01月28日

 新型コロナの感染予防として期待されているワクチン。いつどこで接種できるのか気になっている方も多いと思います。現状をまとめました。そのニュース、長崎では?河野規制改革担当大臣:「高齢者のワクチン接種のスタートは4月からということで自治体と共有して準備をスタートしていきたい」。
 ワクチン接種を担当する河野大臣は65歳以上の高齢者への接種開始は早くても4月1日以降になると表明しました。まずワクチンを接種するのは医療従事者。その中でも全国の国立病院などに勤務する医療従事者約1万人から2万人を対象に、2月下旬から先行接種を行います。続いて全国で約370万人の医療従事者を対象に3月中旬から優先接種を実施。その後、高齢者への接種が行われます。高齢者の後に所定の基礎疾患を持っている人や、高齢者施設の職員。そして、それ以外の一般の人の順番で実施される予定です。
 一般の人への接種開始の時期について河野大臣は「自治体の体制や供給スケジュールとの兼ね合いもある」と明言を避けました。
 ワクチンを接種するスケジュールはまず接種時期より前に、住んでいる自治体から「クーポン」が届きます。その後、電話やインターネットで予約できます。また無料通信アプリ「LINE」は、ワクチン接種の予約システムを開発し全国での普及を目指しています。ワクチンは自分が住んでいる自治体の医療機関や体育館などの接種会場で受けることができます。
 接種を受ける際には「クーポン」と身分を証明できるものを必ず持って行ってください。接種は全額公費で賄うため無料で受けられます。ワクチンは国内外で開発が進められています。
 現在日本はアメリカのファイザー社など3社と合わせて3億1400万回分のワクチン供給を受けることで合意しています。このうちファイザー社のワクチンについて政府は来月15日にも特例承認するかどうかを決める方針で、承認されれば2月中にも医療従事者への接種が始まります。しかしマイナス70度以下で管理しなければならず、保管用の冷凍庫「ディープフリーザー」が必要になります。こちらは都道府県や人口3.5万人以上の自治体に対し、国から譲渡されます。
 また、イギリスの「アストラゼネカ」は9000万回分のワクチンを、兵庫の製薬会社で生産する方針です。川崎市で開かれた全国初のワクチン集団接種訓練。受付や問診票の記入、接種に支障がないか医師が診る「予診」、接種後の経過観察など実際の接種の流れを確認しました。会場には実際に使う冷凍庫も用意されました。マイナス70度以下でワクチンを保管できます。
 ワクチンはどう運ぶのでしょうか。超低温保存ができる倉庫からまずは冷凍設備が整った病院に運ばれます。しかし冷凍設備が整った病院は限られるため、各接種会場や高齢者施設、医療体制が整っていない離島などには冷凍で運ばれる予定です。しかしワクチンを冷蔵保存に切り替えると保存期限は5日間だけで、スピード感のある対応が求められます。ワクチンは接種と因果関係がないものを含めて接種した部位の痛みや頭痛、倦怠感などの現象が起きたと論文などで発表されています。海外の予防接種では急性アレルギー反応=アナフィラキシーが発生したことも報告されています。副反応の影響で健康被害を受けた場合は法律に基づく救済を受けられます。
 長崎県内でも期待が高まる一方、分からないことも多いワクチン。長崎県内にもファイザー社のワクチンが流通する予定です。ワクチンを保管する「ディープフリーザー」は国から長崎県内に18台譲渡されます。長崎県は県内8医療圏それぞれに1つ以上行き渡るよう調整することにしています。今月、医療政策課の中に発足したワクチン対応チームは10人体制で、医療従事者などへのワクチン接種に向けて調整を進めています。県内ではまず大村市の長崎医療センター、諫早総合病院、長崎労災病院の医療従事者で、希望者を対象に国が先行接種を実施します。その後、県が希望する医療従事者への優先接種を実施します。
 県医療政策課林田直浩企画監は「医療従事者の希望者数とか接種する病院の調整をしているので、速やかに調整したうえでやっていきたい」と話します。また県は医療従事者への接種を始める時期に、副反応や健康被害に関する専門的な窓口も設置することにしています。一般の人の窓口は各自治体です。長崎市は今月8日、市民健康部に4人体制のワクチン接種事業室を設置しました。接種を受けられる大規模な会場や医療機関については現在検討中ですが、医療機関以外の会場は大人数を収容できる体育館やホールなどを想定しているということです。