そのニュース、長崎では 「宅食」人気でデリバリー
緊急事態宣言が全面解除されて約1カ月経ちますが、全国の外食業界はいまだ客足が鈍い状況です。「そのニュース、長崎では?」電話やインターネットでデリバリーやテークアウトができる仕組みができました。アツアツジューシーな唐揚げにフワフワの玉子焼き。居酒屋チェーン大手のワタミが独自の宅配システムを立ち上げました。東京を中心に関東に展開する「から揚げの天才」と「オリーブチキンカフェ」で7月からデリバリーを始めます。その背景にはコロナの影響による店舗の売り上げの低迷や調理済みの食品を自宅で食べる「中食(なかしょく)」需要の拡大があります。「新しい生活様式」が求められるなか大人数で食事に行ったり、夜お酒を飲みに行ったりする機会が減り、自宅で食事やお酒を楽しむ機会が増えています。そのニュース、長崎では?自治体のふるさと納税を支援する波佐見町の企業「スチームシップ」が立ち上げたデリバリーやテイクアウトを注文できるサイト「HASAMIデリーシス」。波佐見町内の飲食店15店舗のメニューを集約し、このうち10店舗はデリバリーにも対応します。利用者はスマートフォンやパソコンからサイトにアクセスし、各店舗に電話かFAXで注文します。スチームシップの藤山雷太CEOは「今年は陶器市もないし、波佐見として今後どういう風にしていけばいいかというので都会と田舎の事情って全然違う。田舎だったら高齢者が多いとか、その分人口密度低いとか、飲食店の数も違うし、街の大きさも違う中で、その地域だからできるサービスみたいなものを考えようと思って」と話しました。配達は原則波佐見町内の利用者が対象で、利用者だけでなく登録する店舗も登録料や掲載費はかかりません。サイトの運営や商品の配達は波佐見町内の旅行業「新栄」が担います。山脇慎太郎社長は「自粛自粛で家の中にこもっていて精神的な疲れもあると思うので外に行った雰囲気を、こういう仕組みを使って感じてもらえれば」と話しました。配達料は一律300円で一度に複数の店の商品を注文しても配達料は変わりません。スチームシップの藤山雷太CEOは「コロナは急には収まらない。コロナのためだけに一時的に開発したわけでなくコロナが終わった後、自分たちが地産地消していくためのツールとして使えると思っている」と話しました。外食産業の店舗にもウィズコロナ、そしてアフターコロナの時代に対応した「新しい営業様式」が求められています。