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【長崎】佐世保高1同級生殺害事件から来週26日で丸9年 高校で追悼集会

2023年07月21日

佐世保市で高校1年の女子生徒が同級生を殺害した事件から来週26日で丸9年です。2人が通っていた学校で21日朝、追悼集会が開かれました。

2014年7月26日土曜日の午後8時ごろ、この学校の1年生で当時15歳の女子生徒が1人暮らしをしていた自宅マンションに、同じクラスの女子生徒(当時15)を招き入れ、後頭部をハンマーで多数回殴り、首を締めるなどして殺害しました。学校は生徒に命の尊さを伝えるため、毎年この時期に全校集会を開いています。

校長:「一人の生徒がある日、突然不条理にも命を奪われ、夢を断たれてしまいました。皆さんには思いやりや、いたわりの気持ちを持ち続け、掛け替えのない人生、豊かな人生を共に歩んでほしいと切に願っています」

事件後、加害少女を京都の医療(第3種)少年院に送致した長崎家裁は、その決定要旨で、少女には重度の共感性障害があったものの、非行に直結したわけではなく、環境的な要因も影響している。知的能力が高く、社会的に恵まれた環境で育ったことで、抱えている問題が周囲に目立たなかった。16歳を越えると刑事罰を受ける可能性が高くなることなどを知り、16歳になる前に殺人を実行することを決意したと指摘しました。

加害少女は来週、25歳の誕生日を迎えます。長崎家裁は、2021年、収容期間を来年、26歳になるまで3年間延長する決定をし、福岡高裁で確定しています。