【長崎】「音楽通して佐世保に恩返し」吹奏楽の名匠が長崎短期大学准教授就任 中村明夫教諭(50)
県立佐世保東翔高校の吹奏楽部を県内有数の強豪に育てた中村明夫教諭(50)が高校教諭を退職し、4月、長崎短期大学の准教授に就任しました。
長崎短期大学保育学科・中村明夫准教授(50):「佐世保と吹奏楽に私は育てられた。私を育ててくれた佐世保に音楽を通して恩返しがしたい」
佐世保市出身の中村明夫准教授(50)は、大学卒業後の1997年に公立高校の音楽教諭として島原南高校(現・島原翔南高校)に赴任。対馬高校を経て2008年に佐世保東翔高校へ転任すると、15年にわたって吹奏楽部の顧問を務め、県吹奏楽コンクールや九州マーチングコンテストなどで金賞を受賞する強豪校へと育て上げました。
「同一地区の最高勤続年数は15年」とする公立高校の人事異動の基本方針により、この春、佐世保市以外の高校への転勤が確実となったことで、公立高校教諭の退職を決意。4月1日、佐世保市の私立、九州文化学園グループの長崎短期大学で保育学科の准教授に就任しました。
中村准教授:「九州文化学園で世代を超えた音楽を通した人と人の絆。佐世保市民や近隣の自治体まで交えてたくさんの人と音楽でつながる街を目指していきたい」
今後は保育学科で音楽の授業を担当するほか、教え子で、現在、九州文化学園高校の音楽教諭、吹奏楽部顧問の前川希帆さん(27)と共に九文吹奏楽部の指導にも当たります。
前川希帆教諭(27):「人としても音楽としても超えられない壁。ずっと自分では追いつかないと思っている先生なので、厳しい面も優しい面も私と明夫先生で指導していけたら」
また中村准教授は今年度、新たに西海市教育委員会の委託を受けて「西海市音楽プロデューサー」に就任しました。西海市内の学校で音楽の指導を通して授業や部活動の支援を行うほか、市の内外で開催するコンサートやイベントのプロデュースに当たります。