【長崎】思案橋・銅座地区で40年「松ふじ」が閉店
長崎県内随一の歓楽街長崎市の思案橋・銅座地区で40年間、愛された老舗料理店「松ふじ」が閉店しました。急遽、閉店を決めたのは長崎市本石灰町の「寿し・割烹 松ふじ」です。名物の「肉刺し」や旬の魚の刺身などが人気でした。店主の松本澄雄さんは五島出身の72歳。18歳の時に料理人の道を選んで上京し、23歳で長崎に戻り、更に10年間修行を積みました。そして長崎大水害が起きた1982年の10月、33歳の時に妻・りつ子さん(67)と共に「松ふじ」を開きました。サービス精神旺盛な働き者で、お客さんのために長時間、店に立ち続けてきました。しかし2年前から狭心症を患い、今月4日には、急に胸が苦しくなって、生汗をかきながら何とか自力で病院に行くと即入院するよう言われ、4日間、入院しました。松本澄雄店主(72)は「過労とストレスで人間の一番弱い心臓にきた。そういう状態だそうです。悔いはもうないです。悔いはないからもうスパッと病院の中で決めました」と話します。毎日魚を届けてきた鮮魚店の店主は「社長にはたくさん怒られてきたけどその分、愛のある教えを頂き、寂しいは寂しいですけど感謝の気持ちでいっぱいです。社長の魂は僕が受け継ぐので銅座は任せてください」と話しました。松本澄雄店主は「40年間愛していただいて心より感謝しております。残念ながら店はやめますけども私はまだ元気ですので、またこの辺であったら一緒に飲みましょう」と話しました。松本さんは「今後は趣味のゴルフをしたり、おいしいものを食べ歩いたりして第二の人生を楽しみたい」と話していました。