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【長崎】核禁条約締約国会議に高校生平和大使を派遣

2022年05月19日

6月にオーストリアのウィーンで開かれる核兵器禁止条約の初めての締約国会議に長崎の高校生平和大使が派遣されます。核兵器の開発や使用などを禁止する核兵器禁止条約の第1回締約国会議は6月21日から23日にウィーンで開かれる予定です。高校生平和大使派遣委員会は、被爆地の広島と長崎から1人ずつ高校生を現地に派遣することを決めました。具体的な活動は未定ですが、会議の傍聴やNGOセッションでスピーチができるよう調整中です。被爆地長崎の代表として派遣される佐世保市出身の第24代高校生平和大使、青雲高校3年の神浦はるさん(17)は、3年間ロシアで暮らした経験があり、ゆかりのある国で核使用の懸念が強まっていることを憂いています。神浦はるさんは「今核をちらつかせて有利にしようとしているのも本当に残念、絶対にあってはならない。このタイミングでこの会議が開催されることは本当に大きなことだと思っているので私の経験も踏まえて発信していけたら」と話しました。神浦さんは「自分が現地に行くことで若い世代に今回の会議への関心を持ってほしい」と話しました。核兵器禁止条約は現在61の国と地域が批准していますが(5月18日現在)、核保有国や核の傘に頼る日本などは参加していません。第1回締約国会議には長崎市の田上市長が参加を表明していて「核兵器を使わせないという国際世論の構築に貢献したい」としています。