
長崎市八幡町・中島川沿いに、和菓子とお茶を楽しめる新しいカフェ「茶房 点(さぼうてん)」が10月12日にオープンしました。店主は、茶道歴20年の佐藤悠花さん(25歳)。地元・長崎の雰囲気と古民家風の空間を大切に、誰もがゆっくりくつろげるお店作りを目指しています。
11月中旬までの季節限定メニュー「栗の練り切り」。毎日20個ほど手作りされるこの和菓子は、栗を蒸すところから始まります。
蒸した栗を丁寧にペースト状にし、きび糖と白あんで甘さを控えめに仕上げています。仕上げは黒餡と栗を混ぜた餡を布で絞り、栗の形に整える“茶巾しぼり”という伝統的な製法。なめらかな餡の中に、栗のつぶつぶとした食感が残り、口の中で秋の香りが広がります。価格は税込み440円です。
佐藤さんは和菓子作りを独学で始め、老舗和菓子店の本を参考にしながら技術を磨いてきました。「あんこできれいな形を作るのが楽しいし、お茶と合うところが和菓子の魅力です」と語ります。
好きな器でお茶を楽しむことが出来ます。東彼杵と八女の抹茶。佐藤さんが丁寧に点ててくれます。ほんのりとした甘さの中に、ほどよい苦みが感じられる上品な味わい。和菓子とともに、季節を感じるひとときを楽しめます。(抹茶 880円)
また、栗しぼり・羊羹・漬物・抹茶がセットになったメニューも人気(1650円)。お茶と和菓子で、ゆったりとした時間を過ごしたい方におすすめです。
「茶房 点」という店名には、“点と点が線になり、人と人がつながっていく場所にしたい”という佐藤さんの思いが込められています。「若い方にも気軽にお茶と和菓子を作法を気にせず楽しんでほしい」と、敷居の高さを感じさせない温かい雰囲気が魅力です。
茶房 点
住所 長崎市八幡町9-12
営業 10:00~19:00 (L.O.18:30)
電話 095-895-7716