体重111キロ。身長は181センチ。普段は報道記者として働く中嶋航大記者(31)が、街頭でおすすめグルメを聞き込み取材。街のリアルな声をもとに長崎の「うまい」を探し歩きます。
今回の舞台は、松浦市。市役所前で情報収集を始めるとお昼休みの女性2人が足を止めてくれました。
満腹記者:
松浦のおすすめグルメを聞いて回っていて…
女性2人:
いっぱいありますね。最近できたとこでは、donguriの定食。
満腹記者:
どんぐり?
女性2人:
夜も営業しているけど、お昼はランチもやっていて結構人気。雰囲気もめっちゃ良い、おしゃれです。何食べてもおいしい!
満腹記者:
いつごろできたんですか?
女性2人:今年、何カ月か前。
満腹記者:
めちゃくちゃ良い情報。ありがとうございます!
ニューオープンの情報をゲット。今回は、お昼休み中の市役所にお勤めの女性2人がイチオシ!松浦市の「donguri」にロックオン!
松浦市役所から約300メートル。歩いて5分の移動です。おしゃれな雰囲気、「kitchen donguri」、看板が出ています。駐車場は満車。確かに人気のようです。
満腹記者:
NCC長崎文化放送なんですが、突然すみません。
お客さん:
お兄ちゃん見よる見よる。テレビ午後6時くらいのね。
取材を重ねること今回で16回。ありがたいことに「満腹記者」を知ってくださる方も増えているような・・・
満腹記者:
「donguri」さんがおいしいということで、伺いました。
今は、満席ということで、時間を置いて取材させていただけることになりました。
松浦市志佐町浦免、松浦市役所のすぐ近くで営業する「kitchen donguri」。今年5月にオープンしたばかりで、テレビ取材を受けるのは初めてだということです。ランチとディナーの二部制で、昼どきは席が埋まることが多い人気のお店です。
満腹記者:
ニューオープンと聞いたんですが…
川浪さき子さん:
近くで「ごはんとおさけkunugi」という居酒屋をしていて、2号店ということでオープンさせました。
満腹記者:
かわいい店名ですね!
川浪さん:
クヌギの実がドングリなので、「kunugi」の子どもで「donguri」です。
満腹記者:
街の方におすすめを聞いたら、何を食べてもおいしいと言われました。
川浪さん:
昼は定食で、唐揚げ定食、チキン南蛮定食、ワイン鯖の焼き定食、あと鮭の定食とかコンビにした生姜焼きとかホルモン焼きとか。夜はパスタとかピザとか洋食系で。
ここで、同じ松浦市の「ほっとほっとカフェ」を取材したことをお話しすると驚きの展開に。
川浪さん:
あ~「ほっとほっとカフェ」に行かれましたか。主人の兄のお店です。「ほっとほっとカフェ」は。
なんと前回グリーンカレーをいただいた松浦市の「ほっとほっとカフェ」の川浪義人さんが、今回の「donguri」の川浪さき子さんの夫・剛人さんのお兄さんだったんです。回を重ねるとこんな偶然もあるんです。
川浪さん:
人気は「チキン南蛮とワイン鯖」。
満腹記者:
「ワイン鯖」が気になりますね。
サバと言えば、松浦市はサバの水揚げ量が日本有数で、「旬(とき)さば」などブランド魚で知られています。一番人気という「チキン南蛮とワイン鯖のコンビ定食(1300円)」をお願いしました。
川浪さん:
はい、お待たせしました。「チキン南蛮とワイン鯖のハーフコンビ定食」です。
満腹記者:
うわっ、めちゃくちゃ、ボリュームたっぷりですね。
チキン南蛮とワイン鯖のほかに小鉢がたくさん。この日の小鉢は、「ナスの南蛮漬け」と「キャロットラペ」、「玉子焼き」と「キュウリのわさび漬け」。バランスもよさそうです。
満腹記者:
大好きなチキン南蛮から。分厚いですけど柔らかい。タルタルソースは自家製ですか?
川浪さん:
はい、自家製です
チキン南蛮は、川浪さんが家でもお子さんたちに作っていた料理。家族に作るのと同じで、食べて笑顔になってもらうことを一番の目標にしているそうです。玉ねぎの食感と味わいを感じるタルタルソースは、川浪さんの夫・剛人さんの担当です。
玉子は通常の3倍の量を使い、レモンの酸味と練乳の甘さをプラス。濃厚なのに後味さっぱり。そのコク深さが人気の秘密のようです。
満腹記者:
絶対ご飯と合いますね。はぁ…おいしい…
そして気になる「ワイン鯖」。ワインに漬け込んだサバで、川浪さん夫婦のお気に入り。「お客さんにも食べさせたい」と佐世保市の水産加工会社から仕入れているそうです。
川浪さん:
ふんわりで、ワインの味はしないんですけどちょっと甘い感じで、サバの臭みがないんですよ。
満腹記者:
臭みが全然ない。サバの塩焼きをイメージして食べたら食感がふわふわで、甘さがあって、しょっぱさもあって、これはおいしい!
ワイン鯖のおいしさをより味わってもらうために、焼き方にひと工夫。スチームコンベクションオーブンで水蒸気を送り込みながら、220度の高温でじっくり焼き上げます。蒸し焼きにすることで身は驚くほどやわらかく、みずみずしい食感に仕上がります。
野菜中心の手作り小皿料理も4種類。彩りも豊かに、食べる楽しみも広がります。
満腹記者:
お昼ご飯に仕事の合間とかに行って、家庭的でおいしいご飯がお腹いっぱい食べられるって幸せですね。
川浪さん:
「来ていただいた時よりも笑顔で」というのがモットーで、疲れて来られても、帰る時には「おいしかった。ごちそうさま」と帰っていただけるのが、喜びです。
市役所職員だった夫の剛人さんは、6年前に退職。その1年後に川浪さんは看護師を辞め、一緒に飲食店を始めました。
満腹記者:
自分でお店をするって結構チャレンジの道じゃないですか?
川浪さん:
そうですね。でも楽しいことをやった方がいいかなって思っていて、(夫を)信頼しているので、そこはもう大丈夫かなって。楽しそうって思って、「笑う門には福来たる」と思っているので、「ご飯食べて元気出して、満足して笑顔で帰ってってもらうと」いう、そういうお店にできたらなってずっと思っています。
温かな笑顔に迎えられ、家庭のぬくもりあふれる「donguri」。「笑う門には福来たる」、食べて元気をもらえるお店でした。
夜は手作りのサルシッチャ(加熱前のソーセージ)を使ったピザやパスタで、昼の定食とは、また違った味わいを楽しめます。
そして、10月末までの期間限定で「かき氷」も提供しています。シロップをムース状に仕立てたくちどけなめらかな「エスプーマかき氷」もあり、宇治抹茶、マンゴーが人気だそうです。「いちごミルク」・「マンゴー」・「宇治抹茶」・「白桃」(各1,100円)
詳細は、店のインスタグラムをご覧下さい。
kitchen donguri(キッチン ドングリ)
住所 松浦市志佐町浦免1482−9
電話 050-8881-0046
インスタグラム kitchen_dongri
営業 平日:11:30~14:00/17:30~23:00
日曜:11:30~16:00/17:00~20:00
休み 水曜・第2第4木曜