100万人が犠牲になったルワンダ大虐殺から30年となる節目に悲劇を繰り返さないよう祈る追悼祈念式典が長崎市で開かれました。
フリージャーナリスト・前田真里氏:
「ルワンダの大虐殺から30年、きょうは原爆資料館ホールでルワンダと長崎をつなぐ平和のイベントが開かれます」
1994年4月、アフリカ中部のルワンダで民族間の内戦が起き100日間で約100万人が亡くなりました。式は最後の被爆地として継承活動を続ける長崎で平和の思いを共有しようと開かれ、被爆者や市民ら約200人のほか、4月に着任したムカシネ・マリー・クレール駐日ルワンダ大使も参加しました。まず映像でルワンダ大虐殺について学んだあと、参列者がそれぞれメッセージを発表しました。
長崎大学大学院多文化社会学部研究科・西山心さん(24):
「対話の痛みを乗り越えたその先にあるものは大虐殺と原爆投下を経験しその負の歴史から復興を遂げたルワンダと長崎が知っているはずです。We Need PEACE,World Needs PEACE ルワンダと長崎が今、手を取り合うべきではないでしょうか」
最後に被爆者らでつくる合唱団がルワンダの犠牲者に向けて作ったオリジナル曲を会場全員と歌い、会場は平和への思いに包まれました。