国や公共事業、社会に功労のあった人に勲章を贈る「秋の叙勲」に、県内から60人が選ばれました。
旭日双光章・嘉勢照太さん(75):
「修復して、なんとか今の形を維持していくというのが僕の仕事だと思っていますのでね、僕の発表というわけではなくて、くんちを維持するための僕は裏方なんですよね」
旭日双光章を受章したのは、長崎市の刺繍技術者、嘉勢照太さん、75歳です。嘉勢さんは、県指定無形文化財である「長崎刺繍」の唯一の伝承者で、40年以上にわたり、長崎くんちの傘鉾や衣装の修復・復元に取り組んできました。今年の長崎くんちでも、川船を奉納した油屋町の船頭の衣装を手がけ、注目を集めました。
この日は、明治時代に長崎くんちで使われた飾り船頭の衣装の補修作業中でした。
妻・路子さん(68):
「私ね、この手が好きなんですよ、この手、この人の手」
妻・路子さんも、長崎刺繍の基礎を学び、長崎の歴史や文化の価値を広く伝えるための教室、「長崎刺繍再発見塾」の塾長を務めています。
妻・路子さん(68):
「結婚生活振り返ってあっという間でしたけれど、色んなことがありましたよ。第三者の方の目に触れて、長崎刺繍が評価された、認められたのかなとは感じました」
旭日双光章・嘉勢照太さん(75):
「本当に人を喜ばせるものを作っていきたい、びっくりさせるような喜ぶもの、そこですね、糸でしかできない世界です」
このほか、瑞宝重光章に、元長崎大学学長の、片峰茂さん(76)、旭日中綬章に、日本真珠振興会代表理事会長の藤田哲也さん(79)ら、60歳から87歳までの60人が受章しました。受章者には各省庁や県から叙勲が伝達されます。