長崎市の旧県庁舎跡地の活用についてです。跡地に、教会や奉行所を復元すべきだと提言している市民団体が、バチカンの教皇庁文化教育省からも、復元を後押しする書簡が届いたと発表しました。
県庁で会見に臨んだのは、市民団体「長崎の岬を考える会」の会員5人です。
レンゾ神父:「県知事宛てに、こういう手紙が来ました。バチカンという国の文化省がこの場所を大事にしているとか、注意深く見守っているということが、私たちにとって大きな支えにもなるし、願わくば、県や県知事にとっても支えになるようなことですね」
バチカンの教皇庁文化教育省長官から、メールが届いたのは今月7日。平田知事宛ての書簡には、「この場所を唯一無二で掛け替えのないものとして捉え、全世界に向けた平和的な文化交流の象徴として保存してほしい」と綴られていて、「考える会」は、19日、平田知事に、この書簡を手渡しました。
長崎市江戸町の旧県庁舎跡地は、かつて海に突き出た「長い岬」の先端にあり、1571年の長崎開港の年には、「岬の教会」が建てられたとされています。
県の県庁舎跡地活用室は、先月、跡地の活用デザインを提案。特徴的な大きな階段や広場、交流支援や情報発信の拠点となる施設を整備する考えです。
これに対し「考える会」は、かつてこの場所にあった岬の教会や奉行所を復元し、長崎の歴史的価値を再認識できる場所にすることで、将来的に世界遺産登録を目指すべきだと訴えています。
レンゾ神父:「(長官からの書簡を)無駄にしてはいけないという、もちろん県知事宛てではあるんですが、責任を感じますね」
「考える会」は今後、活動の輪を広げるため、シンポジウムの開催を検討しています。