「政治生命は終わった」などと精神的に追い詰められたとしています。警察から不当な取り調べを受けたとして、長崎地検に告訴状を提出した田﨑耕太元西海市議(44)が13日に会見を開き、「警察の捜査手法は社会的相当性を著しく欠いている」と訴えました。
田﨑耕太元西海市議(44):「今後の対応につきまして、一言で表現をするなら『刑事の一点突破』このことに尽きます。名誉のみを取り戻し、そして国家賠償請求訴訟はその提起を私は致すつもりはございません」
13日に県庁で会見を開いた田﨑耕太元西海市議(44)。高齢者サポートサービス業を営んでいた今年1月から5月にかけて、顧客の高齢女性の通帳から15回にわたり約396万円を引き出し、盗んだとして、時津署が8月に逮捕・送検。
長崎地検は、9月に処分保留で釈放し、10月8日付で不起訴処分としました。
田﨑氏は逮捕時から一貫して、「女性から依頼されて引き出し、全額を渡した」と容疑を否認しています。
田﨑耕太元西海市議(44):「今回の事件というのは、刑事司法と、それから刑事弁護の未来、そして国民のための戦いであるというふうに捉えているからであります」
田﨑氏は9日(金)、弁護士を介さず、自身が作成した告訴状を長崎地検に提出。
「22日間勾留され、不当な取り調べを受けた」などとして、時津署長や取調官ら十数人について、特別公務員暴行陵虐罪や強要罪など7つの罪で告訴しました。
特別公務員暴行陵虐罪について、告訴状では、「子どもも田﨑も今の居住地に住めない」と家族を引き合いに出した心理的圧迫のほか、「犯罪者」と決めつけ、「泥棒の言うことは信じない」など正当な弁明を拒絶して精神的に追い詰めたとしています。
また、逮捕により、経営する高齢者サポートサービス業が廃業に追い込まれたなどとして、被害届を出した女性を、名誉毀損罪や偽計業務妨害罪など3つの罪で告訴しました。
田﨑耕太元西海市議(44):「『政治生命は終わった』『選挙はもう二度と出られない』『政治の世界への復活は諦めろ』社会的相当性を著しく欠いた言葉を浴びせられる、厳しいものでありました。地域のためにこれまで築き上げてきた事業、そして信用がですね、完全に失われたものとなりまして、さる9月14日、この日に事業の廃業へと追い込まれました。これまでご協力いただいた皆様、そのサービスを必要とする人の未来が司法警察職員らの傲慢な立ち振る舞いによって、一瞬にして粉砕されたのであります。この理不尽さ、無念さは到底言葉では言い表すことができません」
これは、田﨑氏が報道機関に配布した「被疑者ノート」です。勾留中の取調官による取り調べの内容などが記されています。取調官の言葉や自身の心情が綴られています。
田﨑耕太元西海市議(44):「今回最大の被害を受けたのは、何よりも私の家族、そして子どもたちでございました。私には10歳になる娘がいます、その娘に対して、家宅捜査の際に、この家宅捜査は4回ありましたが、この際に司法警察職員らが近づき、そして巻き込み、娘をだまし、得た情報までも取り調べに使用し、自白を迫るという出来事が私の勾留期間中にありました。父親として悔しく、また心苦しく、そして申し訳ない気持ちでありました。罪のない子どもの心まで深く傷つけた司法警察職員らのこの捜査手法、これは社会的相当性を著しく欠いているものと思います。一般の人が、こういう目に遭うとどうなるかなって、これは耐えられないなと思いました、あの密室で何も可視化されていない状況で、あの取り調べを受けたら、やってないことがやっていることになります」
県警監察課は、「告訴状が出された事実を承知しておりませんので、現時点でコメントは差し控えさせていただきます」としています。