7月31日(金)、NCCの取材班は震度6強を観測した八代市で、東北大学災害科学国際研究所の遠田普次教授による現地調査に同行しました。八代市では地面のアスファルトが割れ、断層が地表に出現。近くを通る高速道路は上下に分断されていました。断層のずれによる被害は住宅にも。
東北大学・遠田普次教授:「こういう地表地震断層が出るような浅い内陸地震というのは、大体、日本列島で5年から7年に1回くらいという統計データがあります。能登半島地震は海でしたけど、あれから2年くらいしか経っていないわけで、最近多いのか、たまたま自然の揺らぎなのかは分からないです」
遠田教授は、今回、調査した場所では、建物や道路の被害は、地震の揺れそのものよりも、断層のずれによる影響が大きいと指摘しました。
東北大学・遠田普次教授:「断層のずれによって、傾いたり、さけたりした建物が数多く見られます。その中でも特に重要なインフラの一つである高速道路を断層が横切って、そのずれによって高速道路が大きな被害を受けているという状況も見えます。活断層による地震の被害というのは震度7の激震以外にもこういった断層園もが出てきて、それによる被害もあるんだということを改めて認識させられた」
県の中部に位置する氷川町は震度7の揺れに襲われました。
小栁亮雄記者:「八代群氷川町に来ています。立ち並ぶ住宅の多くが完全に崩れてしまっています。また住宅の中にあったものが、外に出されている状態です」
熊本県の発表によると、今回の地震で被害が出た住宅の数は5万3000棟以上。そのうち1700棟以上が全壊したということです。(県災害対策本部8月24日発表)
被災者:「すごい激しく揺れていました10年前よりかはとても激しい揺れでした」
こちらの女性の住宅も家の中の壁が崩れ、扉のガラスが割れるなどの被害が出ました。
被災者:「10年前は特に何も起こらなくて、食器が2・3枚壊れたただけで」
取材を進める中で、被災した人たちが特に困っていたものが「水」でした。
被災者:「水ですね、水が一番必要になってきますね、飲んだり、洗い物したり色々大変です」
宇城市の被災者:「水が出ないんでですね生活に困っています。トイレがちょっと困る流れんとですたいね」
宇城市内の避難所には、水を求めて大勢の人が訪れていました。国によると、地震の影響で断水は最大で約10万8000軒に及びました。
金子国交大臣は28日、閣議後の会見で、宇城市では28日中に、氷川町では早ければ28日、遅くても29日には水道本管の復旧が完了すると明らかにしました。
電気が止まり、当たり前のように使っていた水も使えなくなる。備蓄の重要性を改めて感じました。一方で、全国からの支援の輪も広がっていました。最大約1万8000戸で断水が発生した宇城市では、海上自衛隊の隊員が仮設の入浴施設を開設しました。
小栁亮雄記者:「入浴スペースに入ると、広くて清潔感のあるエリアが広がっています。ゆったりと楽しいお風呂時間が過ごせそうです」疲れを癒やしに多くの人が訪れました。子どもたち:「気持ちよかった。めっちゃ気持ち良かった」
気象庁は、今後1カ月ほどは、最大震度5弱程度以上の地震が発生する可能性が高いと指摘しています。熊本の復興への道はこれからが本番です。