平和祈念式典のあと、高市総理大臣は原爆資料館を訪れました。原爆資料館の井上琢治館長の説明を受けながら、被害範囲を映す地形模型や、被害写真などを見て回りました。
館長によりますと、高市総理は「海外の人を含め、多くの人に訪れてほしい」と話していたということです。また、原爆死没者名簿を安置する追悼平和祈念館も訪れ、芳名帳に「祈平和」と記帳しました。
その後、高市総理大臣は、被爆者団体の代表者らと面会しました。代表者らは、要望書を高市総理に手渡し、核兵器禁止条約の署名・批准や、「被爆体験者」を被爆者と認めることなどを求めました。見直しが取りざたされている非核三原則については…。
長崎原爆被災者協議会・田中重光会長:
「我が国は非核三原則を国是としてきました。非核三原則の見直しや、核共有ではなく、法制化することを求めます」
高市総理大臣:
「日本は唯一の戦争被爆国であり、戦争の悲惨さや、非人道性を最もよく知っています、また我が国は、非核三原則を堅持しています。核兵器のない世界に向けた現実的かつ実践的な取り組みを積み重ねてまいります」
長崎原爆被災者協議会・田中重光会長:
「前進はなかったと思いますね。かえって非核三原則は今までの石破さんと比べたら後退していると思いますよ、石破さんは国是と言っていましたし、しかし、今回から『政策上の方針だ』と頑なに言っているわけですから」
長崎県被爆者手帳友の会・朝長万左男会長:
「総理が本当のことを言わない、あるいは思いをしっかり言わないということの繰り返しだと、こういう要望の会もあまり意味がないと思いますね」
被爆者との面会のあと、会見に臨んだ高市総理大臣は―。
高市総理大臣:
「政府としては非核三原則を、これを政策上の方針として堅持しているということに変わりはございません。被爆体験者の方々がご高齢になり、様々な疾病を抱えて長期療養を要しておられる方々もあられますから、令和6年12月から幅広い一般的な疾病について被爆者と同等の医療費助成を実施しています。すでに多くに被爆体験者の方にご利用いただいていると承知してますので、こうした支援について着実に実施をしてまいりたいと考えております」
高市総理は、会見後、恵の丘長崎原爆ホームを慰問し、入所する被爆者が長年、語り部活動などで被爆体験を継承してきたことに触れ、「若い世代が『今、自分にできること』を考えるきっかけになった」と感謝を伝え、「安泰」と書いた色紙を贈りました。