被爆から81年となる長崎平和祈念式典。被爆者代表として「平和への誓い」を読み上げたのは、本村チヨ子さん(87)です。本村さんは6歳の時、爆心地から4.5キロ離れた旧福田村の自宅の縁側で被爆しました。
平和への誓い 本村チヨ子さん(87):
「とっさに私を庇い、背中に大きな傷を負った祖母は、十分な手当ても受けられず、一度も仰向けに休むことができないまま、翌年の3月に帰らぬ人となりました。私は平和とは命を守ること、命とは何よりも優先されるべきものだと思います」
高市早苗総理大臣:
「我が国は、『非核三原則』を堅持しており、『長崎を最後の被爆地に』という誓いの下、「唯一の戦争被爆国」の使命として、『核兵器のない世界』の実現に向けた現実的かつ実践的な取組を推進しています」
中満泉 国連事務次長・軍縮担当上級代表:
「今日、私たちは深刻な地政学的緊張の時代にいます。私たちの安全保障は相互に依存しており、核兵器は不確実性を助長するだけだという認識が必要なのです」
平田研知事:
「日本政府におかれては、国際的な安全保障環境が大きく変化する今、唯一の戦争被爆国として、常に国際社会の先頭に立ち、非核三原則を堅持しながら、核兵器廃絶に向けてあらゆる努力を尽くされますようお願いいたします」
被爆から81年。世界で核保有国が当事国となる戦争が相次ぎ、核兵器の増強や核抑止力への依存が進む中、核兵器とは、人間を無差別に大量に殺傷し、放射線による永続的な苦しみを与えるものだという被爆地の訴えこそ、核兵器のない世界への出発点です。
ホンジュラス臨時代理大使 アニバル アロルド アルドン シルバ氏:
「私は核兵器は世界平和において必要ないと思います。同じようなことが今後起きないことを願っています」
アメリカ アーロン・デイビッド・スナイプ首席公使:
「とても心が揺さぶられる式典でした。深い敬意と謙虚な気持ちをもって参りました。アメリカを代表して式典に参列できたことを光栄に思います」
オランダ ライデン市役所 イングリット・オールマン氏:
「抑止のために核を持つのはおかしいと思います。核兵器は廃絶されるべきです。対話を重ね、友情を築くことが平和な世界に向けてより良い道筋だと思います」
被爆者・田中安次郎さん(84):
「過去の歴史をしっかりと見つめて、今をもう一回見直して、そして未来に向かってどう生きるか、希望をかたらないとね」
日本原水爆被害者団体協議会・濱住治郎事務局長:
「核兵器は一発ともあってはならないとさっきありましたけど、核兵器廃絶が目標ですので、それに向かって世界の人は何ができるか考えてほしい、そんな思いです」
ペルージャ外国人大学 ヴァレリオ・デチェーザリス学長:
「若い人たちが核兵器や戦争に対する共通の決意を共有することがとても大事」
在日リトアニア共和国大使館次席全権公使 アスタ・ハラダウスキエネ氏:
「(Q.核兵器に関してどう考えているか)とてもひどいもの。私たちは核のない世界を目指さないといけない」
平和祈念像の前でプレゼントを贈る人の姿も。箱から出てきたのは、山王神社の被爆クスノキの葉で染めた「スカーフ」。身にまとった女性は、被爆者の和田征子さんです。
日本被団協・和田征子事務局次長(82):
「『非核三原則を堅持しており』じゃなくてね『(して)おりますから、私は頑張って…』を言ってほしかったですね」
スカーフを贈った九州産業大学芸術学部ソーシャルデザイン学科・伊藤敬生教授:
「戦争だとかをどれだけ自分ごと化できるかっていうところがすごく重要ですよね」
サッカー日本代表・森保一監督:
「今の平和な豊かな暮らしは当たり前では無いということを改めて感じました。いろんな国際大会・国際試合を、我々はさせていただいていますが、平和があるからこそ、サッカー・スポーツ、好きなことができると心から思っています。人との触れ合い、そして笑顔での触れ合いができるということは、まさに平和で穏やかな時間があるからだと思いますし、みんなが笑顔で暮らしていける、そういう世の中になるといいなと」