長崎を舞台にした朗読劇「THE MOST DISTANT DAY FROM YOU」。その千秋楽が長崎市のベネックス長崎ブリックホールで上演されました。
物語の舞台は、仮想の戦争、第三次世界大戦後の世界です。「言葉」が失われた世界で、その理由を探す青年が、同じように「言葉」を集める女性と出会い、共に旅をする冒険ファンタジーです。出演者による朗読に加え、三味線や和太鼓の生演奏、狂言師による演技を織り交ぜながら物語の世界観を表現しました。朗読と音楽、狂言が織りなす新感覚のファンタジー。観客は、その物語の世界に引き込まれていました。
主演は、ダンス&ボーカルグループ「WATWING」の八村倫太郎さんです。
八村倫太郎さん:
「今回の話は長崎の関係でいうと、核の話とか、被爆の話とかが出てきたと思うんですけど、(プロデューサーは)平和について作品は作ったけども、そこを重点的に伝えたいというよりかはもっと言葉の大切さとか、人と人とのつながりの大切さというのをこの作品で伝えていきたいとおっしゃってて、『いいお話だった』とか『これについて考えてみよう』とか自分の中で深めようという何かが見てくださったお客さんの中に生まれてくれてたらすごくうれしいなと思います」
「語り部」を務めたのは俳優の別所哲也さんです。
別所哲也さん:
「この作品が届けようとしているメッセージはたくさんあると思うんですけど、『そい』って言葉に集約されている。『寄り添い』という人間が本来、人と人がつながる時に大切にしなきゃいけない『寄り添う』ということ。この言葉だけじゃなくて色んな言葉が現代も失われ始めていると思うんですけど、だから争いがあったり、世界がどこに向かっているかが分からないというそういう語り部の言葉もあるんですけど。寄り添う気持ちが少しでも届けられたらうれしいなと思っています」
ヒロイン役を務めたのは俳優の北乃きいさんです。
北乃きいさん:
「音楽だったり、ダンスだったり芝居だったり、色んなものが融合されたエンターテインメントですので、日常のストレスだったり、疲れだったりを忘れてもらえるようなそんな一日になってもらえたらいいなと思って皆さんで一緒に楽しい気持ちになれるようなエンタメを届けたいなと思ってやらせていただきました」
プロデューサーを務めたのは、長崎出身の被爆3世で元劇団EXILEメンバー、秋山真太郎さんです。
秋山真太郎さん:
「遠い所には平和へのコツなんか無くて、目の前の人、身近な人だったり、近くに大事なものって存在しているのではないかなと。手が届く範囲のことを大事にしていくことが平和につながるのかなと僕は思っているので、そういったことを分かち合えたら良いなと思ってこの作品を作りました。『ピースエンターテインメント』というかエンターテインメントでしか届けられないものってきっとあるんじゃないかなと思っていて、気楽に皆さんに観ていただけるようなエンタメをなるべく作りたいという思いでこういう作品に仕上げたので、それが皆さんに楽しんでもらえて、僕はとてもうれしいです」