県内は、25日未明から朝にかけて、線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。気象庁と長崎地方気象台は線状降水帯の半日前予測を発表しました。降り始めからの雨量は県内で300ミリを超えた所もあり、地盤が緩んでいる地域があります。気象台は、南部と北部で25日未明から昼前にかけて、土砂災害に厳重に警戒するよう呼びかけています。
牧山貴光記者:
「午前4時前の長崎市です。滝のような激しい雨が降っています。道路には水があふれています」
九州付近に停滞する梅雨前線に向かって、温かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。
宇佐美武史記者:
「長崎市田中町です。国道沿いのがけが崩れ、赤い土がむき出しになっています。崖の上には数軒の住宅があるのが確認できます」
午前6時13分ごろ、長崎市田中町の切通交差点で、国道34号に面する北西側の斜面が高さ20メートル、幅10メートルにわたって崩れているのを、長崎河川国道事務所の職員が見つけました。土砂は歩道に流入し、午前8時ごろから歩道が200メートルにわたって通行止めとなりました。横断歩道を渡って反対車線の歩道が歩行者の迂回路となっています。車道は通行できます。崩れた崖の近くには5世帯が住んでいて、警察が避難を呼び掛けました。
長崎市立山4丁目では、住宅裏の石垣が幅5メートル、高さ3メートルにわたって崩れ、住宅の壁まで押し寄せました。
このほかにも、県内各地で土砂災害が相次ぎました。
下田朋枝アナウンサー:
「諫早市飯盛町の道路では現在片側交互通行規制が敷かれ、道路に流れ込んだ土砂の撤去作業が進んでいます」
諫早市飯盛町古場の県道では、午前5時50分に「土砂崩れが起きている。車の通行は可能です」と通行人から110番通報がありました。土砂の撤去のため、片側交互通行規制が敷かれましたが、正午に解除されました。
中尾仁記者:
「午前7時半、諫早市の本明川です。いつもは川幅の3分の1ほどしか水が流れていませんが、今は堤防の幅いっぱいに濁流が押し寄せています」
諫早市を流れる本明川では、国交省から依頼を受けた専門業者が川の状況を見に来ていました。
国交省から依頼受けた専門業者:
「(Q.川に投げ落としていたのは何か)あれは浮子と言いまして、浮くんですね。その浮いているものを一定の距離でどのぐらいの時間で流れるかというのを計測しまして、河川のその時の流量を計算して求めています。(Q.見た感じはいつもより水の量は多いか)そうですね。去年とかよりも多い」
諫早市では道路が冠水した場所も…。
下田朋枝アナウンサー:
「こちらでは道路の一部が冠水しています。ご覧のように白線が水で覆われている状態です。現在、通行止めの規制が敷かれています」
諫早署によりますと、島原道路長野インターチェンジ付近で、道路が30メートルから50メートルにわたって一時、全面冠水したということです。全面通行止め規制は午前9時40分に解除されました。
雨は未明から朝にかけて強まり、気象庁は24日午前5時8分、県の南部で3時間以内に線状降水帯が発生する恐れがあるとして、直前予測を発表しましたが、その後、発生はありませんでした。
24時間雨量は、五島市福江で300ミリを超えたほか、諫早市と大村市で200ミリ前後、長崎市や佐世保市、西海市、島原市新上五島町などで100ミリを超えています。
気象庁と長崎地方気象台は24日午後4時3分、県内で線状降水帯の半日前予測を発表しました。25日未明から朝にかけて、線状降水帯が発生し、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。県の南部と北部では、25日未明から朝にかけて、非常に激しい雨が降り、大雨となる恐れがあります。
長崎地方気象台は、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水や河川の増水・氾濫に警戒するよう呼びかけています。