
長崎原爆資料館の展示のリニューアルをめぐり、長崎市は、「南京大虐殺」の表記を「南京事件」とした上で、日中戦争について旧日本軍の「侵略」と明記する案を示しました。
市は4日、資料館の運営審議会を開き、修正案を示しました。展示の更新をめぐっては、市が現在、館内の年表にある「南京占領、大虐殺事件おこる」という記述を、「南京事件」に変更する案を示していました。
これに対し、市民団体などからは、加害の歴史を矮小化しないよう、見直しを求める意見が出されていました。
今回の修正案では日中戦争について、「南京事件」の表記は維持した上で、原因を旧日本軍の関東軍の「侵略」と記載しています。
長崎市平和推進課担当者:
「教科書では関東軍の華北侵略に言及するものが多いことから、『関東軍はさらに華北への侵略を進めたため、日中間の対立は激化』の文言に修正をしております」
委員からは「主観的な表現で、中立性や多角的な視点の観点から不適切ではないか」といった意見や、「過去の首相談話で、日本は国際的に侵略性を表明している」といった意見が出されました。
市は審議会の意見などを踏まえ、最終調整した文案を7月末に示す予定です。
8月末までに表記を確定し、9月に工事を開始、来年3月に完成の見込みです。