旧長崎市役所の跡地を巡り、鈴木市長は29日、建設を計画する新たな文化施設の余剰地に、NHK長崎放送局が移転・新築する方向で協議に入ることを市議会に報告しました。
鈴木長崎市長:
「市庁舎跡地整備事業に求める効果が期待できること、そして安全安心な街づくりに寄与することなどから余剰地の一部にNHKが移転することは最適な選択肢と考えており、今後移転候補地として検討を進めていくための正式な協議を開始したいと考えております」
長崎市桜町の市庁舎跡地には、現在の市庁舎の場所にあった長崎市公会堂の代わりとなる新たな文化施設を建設する予定です。
鈴木市長は、29日午前に開かれた市議会の各派代表者会議で、その余剰地にNHK長崎放送局が移転する方向で、協議に入ることを報告しました。NHK側からは、災害に強い場所であることなどから、移転候補地として検討したいとの意向が示されたとしています。
余剰地をめぐって、市は民間企業の誘致を模索してきました。官民連携により、公的な財政負担を軽減する狙いです。民間企業には、街のにぎわい創出に寄与する提案を必須とし、市はこれまで民間企業と意見を交わしてきました。一方で、2024年、市長自らNHK側に移転を提案し、水面下で交渉してきました。
鈴木市長:
「災害時には市民に災害情報をいち早くお伝えする責務を持っている公共機関でもございます。そういった公益性を持ったNHKを優先的に来ていただくということ。駅前の新たなエリア価値の向上につながるような街づくりのきっかけになるような移転にもなると思います。そういう形でほかの企業の移転とは違うと考えている」
土地の権利形態について、売却か貸借かはこれからNHKと協議するとしています。
一方で、現在、NHK長崎放送局がある西坂町の跡地については「NHKの判断」とし、駅前エリアの再開発との連携に期待を寄せています。市は、9月までに市庁舎本館跡地の整備構想案を公表するとしています。