長崎市議会6月定例会の一般質問が始まり、鈴木市長は、市役所跡地に建設する新たな文化施設の完成時期について、「明確に示すのは困難な状況」と説明しました。
鈴木長崎市長:
「新たな文化施設の完成時期につきましては、事業手法や前提条件の設定等によっては整備に要する期間を短縮できる場合もあり、PPP、PFI導入可能性調査にこれから着手しようとしている中では完成時期を明確に示すのは困難な状況でございます」
鈴木市長は民間と連携し、民間の資本や技術などを活用した場合、「設計着手までに約2~3年を要する」と説明しました。その上でさらに「一般的な芸術文化施設の整備事例としては、設計から建設工事の完了までに約5年を要する」と述べました。
一方、鈴木市長は先週、総事業費について99億円から102億円を見込んでいると初めて明かした上で、今後、資材費の高騰などでさらに膨らむことを想定し、延べ床面積の削減を検討する考えを示しました。
鈴木長崎市長:
「基本計画の機能を担保しつつ、様々な工夫や見直しを図ることで結果として、延べ床面積を20%程度圧縮させる効果があると考えているところでございます」
鈴木市長は芸術・文化団体や有識者らでつくる市の文化振興審議会などで意見を聞いた上で、「今年度中を目途に検討を終えたい」と述べました。