56年ぶりとなる新たな建物です。長崎市と清水建設が、端島、通称「軍艦島」に設置した研究拠点施設の本格運用が16日に始まり、報道陣に公開されました。
長崎市と清水建設は、去年10月、軍艦島の保存・整備などに関する連携協定を結び、翌11月から、島の北側で研究拠点施設の建設を進めてきました。1972年の閉山後、島に新たな建物が造られたのは、約56年ぶりです。
牧山貴光記者:
「島の北側、旧端島小中学校の隣に位置するこの新しい建物は、島で72番目に建てられたことから『72号棟』と名付けられました」
延べ床面積は、約50平方メートルで、耐久木造の平屋建てです。
清水建設生産技術本部・香田伸次特別理事:
「調査研究をされる方のホスピタリティーを確保するのが目的」
72号棟の運用に不可欠な電力については、新たな太陽光発電システムを採用。また、水道がない環境でも使用できる「循環式トイレ」の有効性も確かめます。立ち入りが難しいエリアをVRで体験できるコンテンツの制作などにも取り組む考えです。
清水建設・香田伸次特別理事:
「天候の急変などで戻れないことが結構あるので、そういう方々が一時的に避難をする。場合によっては2~3日滞在しても耐えられる」
施設には、約10人が3日ほど滞在できる水やレトルト食品も備えています。
長崎市・渡部貴徳副市長:
「研究拠点施設が出来たというのは、今後の端島炭鉱の保存整備、あるいは公開活用っていうことも我々は考えている、それの新たな可能性を切り開くと、やはり世界遺産ということもありまして、人類の遺産ということでもありますので、この保全に更に気を引き締めて取り組みたい」
長崎市によりますと、昨年度、軍艦島を訪れた観光客は約25万人でした。
前年度と比べ、約5万人増えたということです。