映画館のない島に、映画を届けます。新上五島町で開かれた特別上映会に、俳優の吉永小百合さんが登壇しました。
町民など約870人の拍手に包まれて登場したのは、俳優の吉永小百合さん(80)です。
吉永小百合さん:「こんにちは吉永小百合です」
この上映会は、常設の映画館がない新上五島町の人たちに映画を届けようと企画されたものです。五島列島に自生する椿を活用し、地域活性化を目指す「五島の椿プロジェクト」が開きました。吉永さんは、このプロジェクトをPRする「椿サポーター」も務めています。
吉永小百合さん:
「五島列島に来たのはもう6~7度目になるがいつ来ても美しい景色ととびっきりおいしいお魚、お肉も頂くことができて、いつも元気になって帰っております」
吉永さんが初めて新上五島町を訪れたのは2011年。その時の思い出を語りました。
吉永小百合さん:
「レンタカーを借りてこちらの方に参りました。頭ヶ島教会に最後に参りまして、フェリーに乗って帰ろうと思ったがなんと、フェリーが最終便は欠航するという知らせがあった。戻れなくなってしまうと大変動揺して、私がフェリーに電話をして必ず行きますからその前の便に乗せて下さいとお願いした。そしたらフェリーが待っていて下さって、無事に帰ることができました。本当にこちらの方たちは優しくて、その時ホッとしましたけれども、またこのようにして上五島の方に伺うことができて、皆様にご挨拶できること、大変うれしく思っています」
イベントでは、子どもたちが力強い太鼓で吉永さんを歓迎したほか、抽選会なども開かれ、会場は大いに盛り上がりました。
新上五島町石田信明町長:
「このような素晴らしい作品を私たちの島で特別上映していただけること、そして吉永様ご本人にお会い出来るということは、町民にとって大変光栄であり、また、掛け替えのない機会」
上映されたのは、去年10月に公開された吉永さんの主演映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」です。
1975年、女性として初めてエベレスト登頂を果たした登山家の故・田部井淳子さん(1939-2016)の半生を描いた作品です。数々の困難に直面しながらも、山に挑み続けた一人の女性の生き方を描いています。
吉永小百合さん:
「私は小さい時に小学校の校庭で「二十四の瞳」という作品を見て、何て素敵なんだろうって思いました。それが自分自身のバイブルになっていました。そして、俳優の道を歩いてきたがこういう形で皆様に映画を見ていただくことは私にとっても大変うれしいことで、きょうはゆっくり(映画を)お楽しみいただいて、私との距離をグッと近くして、またいつかこちらに伺って皆様にお話したり、映画を見ていただく機会があるように元気で頑張ってまいりたい」