3年前、「親子記者」として長崎で被爆者にインタビューした県外在住の親子が、再び長崎を訪れ、被爆者と再会しました。
長崎市を訪れたのは、大阪府八尾市の中学2年生、14歳の白山穂波さんです。
白山さんは小学5年生の時、長崎市で平和や原爆について学ぶ日本非核宣言自治体協議会の「親子記者事業」に参加し、「記者」として長崎市の被爆者・丸田和男さん(93)の被爆体験を取材しました。13歳の時、原爆で母親と114人の同級生を失い、自身も大けがをした丸田さんの体験を聞き、胸を痛めたといいます。
白山穂波さん(14):
「実際のお話聞いてこんな感じだったんだっていうのを新しく学べたっていうのが一番得られた内容だったかなと」
今回プライベートで長崎を訪れた白山さんは、3年ぶりに再会した丸田さんに、地元の友達に核兵器に関するクイズを出したり、地元のオーケストラで「長崎の鐘」を演奏したりと、自分にできる平和の発信を実践してきたことを報告しました。
被爆者・丸田和男さん:
「向こうに帰って自分のものとして周囲の人に話して伝えているということを聞いて感動しました。長崎市内の人だけじゃなく広く長崎県外の人、日本国内だけじゃなく海外の人にね、長崎の原爆のことを広めていきたい」
白山穂波さん(14):
「いま英語を勉強しているんですけど完璧になったら(丸田さんの話を)実際のように語りたいなって思いました」
白山さんが親子記者として被爆の実相を学んだ体験を記録した児童書「小学生記者がナガサキを記事にする」は、県内の書店などで販売しています。
(「小学生記者がナガサキを記事にするみんなに伝えたい戦争や原爆のこと」前田真里著くもん出版・税込み1430円)